米ソーラーウインズの日本法人ソーラーウインズ・ジャパンは、パートナー支援やハイタッチ営業を強化し、新規顧客獲得を目指す。5月に日本法人の代表に就任した脇本亜紀社長は「日本法人は大きく成長できる。営業体制を強化し市場での存在感を高めていきたい」と力を込める。
同社では、ネットワーク、アプリケーション、データベースなどのパフォーマンスを監視する機能をIT管理統合プラットフォーム「Orion Platform」上で提供している。脇本社長は「SaaSを中心に企業のクラウド活用が進む中で、ネットワークやアプリケーションの障害が増加している。その中で、さまざまな項目を監視できる当社の製品への需要が高まっている」と話す。
脇本亜紀 社長
現在は、パートナー支援の強化を進めている。MSPやSIer向けの専用トレーニングを実施するほか、パートナーが利用する販促資料の日本語化などに取り組んでいるという。また、OEMやバンドルの形態での製品提供にも積極的に対応している。なお、グローバルでは2022年中に新たなプラットフォームの提供を発表しており、それに伴いパートナープログラムも刷新する。「国内でも来年中に新パートナープログラムを展開する予定だ」(脇本社長)とした。
主力であるパフォーマンス監視製品に加えて、SIEM製品「Security Event Manager」の販売も強化する。11月にセキュリティ製品の販売に強みを持つジュピターテクノロジーとパートナー契約を結んでおり、今後もセキュリティを得意とするパートナーとの協業を目指す。
また、ハイタッチ営業による業種の拡大にも注力している。国内の顧客は製造や流通が多いが、脇本社長は「グローバルではこれらに加えて、金融など幅広い業種で利用されている。業種別のハイタッチ営業を強化することで国内の顧客層を広げていく」と語った。(岩田晃久)