認証大手米デジサートの日本法人デジサート・ジャパンは、PKI(公開鍵暗号基盤)ソリューションの販売に特化した「トラストソリューションズパートナープログラム」を開始した。IoTデバイスの増加やBYODの普及を背景に、デバイスのセキュリティ対策としてPKIの需要が拡大していることから、販路も積極的に拡充する。
同社は、エンタープライズ向けの「DigiCert Enterprise PKI Manager」やIoTデバイス向けの「DigiCert IoT Device Manager」など用途に合わせたPKIソリューションを用意しており、これらをすべてPKI管理プラットフォームの「DigiCert ONE」上で提供している。DigiCert ONEを利用することで、ユーザーやデバイスの認証、大量のIoTデバイスに対する証明書の発行、開発におけるコードへのデジタル署名といった対策を一つのプラットフォームで容易に実装できるという。米デジサートのキャメロン・ネルソン・トラストソリューションズグループ成長戦略ディレクターは「PKIのさまざまなユースケースに対応できるのが強みだ」と述べた。
米デジサート キャメロン・ネルソン ディレクター
新たなパートナープログラムでは、シルバー、ゴールド、プラチナの3段階のパートナーレベルを設定し、これに応じた支援を行う。また、リセラー向けの販促資料やトレーニングをすべて日本語化したほか、ディストリビューター向けの支援プログラムを用意するなど、国内パートナーが販売しやすい体制を整えた。
デジサート・ジャパン 平岩義正 カントリーマネージャー
今後の日本法人の戦略についてデジサート・ジャパンの平岩義正・カントリーマネージャーは「まずは既存パートナーに対して新プログラムを提案する。その活動を推進しながら新規パートナーの開拓にも着手する」と展望した。(岩田晃久)