テンダは7月7日、マニュアル作成・管理SaaS「Dojoウェブマニュアル」の無料版をリリースした。利用のハードルを下げ、機能を体感してもらうことで顧客獲得を図る。Dojoウェブマニュアルは、2021年11月のローンチ後、従来のDojoシリーズのターゲットとは異なる層の製造業や倉庫業などからの問い合わせが増加しており、同社は新たな顧客層の開拓につながる製品として訴求を強化していく考えだ。
Dojoウェブマニュアルは、作業マニュアルや機械操作の手順書などを作成・管理できるシステム。PC、タブレット、スマートフォンのいずれにも対応し、テキスト、動画、画像で業務内容や作業内容をデジタル化・ペーパーレス化できる。作成したマニュアルはクラウドに保存され、どのデバイスからも閲覧できる。無料版はユーザー登録が5人まで、容量も100MBまでに制限されるが、それ以外は有償版と同じ機能を利用できる。
森本清尚 エキスパート
主力製品の「Dojo」もマニュアル作成システムだが、ソフトウェアの操作マニュアルの作成・管理が中心となっている。完成したマニュアルがWordやExcel形式で出力されるなど、PCでの利用を前提としているため、オフィスが主な導入先となっていた。一方、Dojoウェブマニュアルは、クラウドで共有し、携帯端末で写真や動画を見ながら作業ができるため、現場作業向けの製品として位置付けている。
プロダクト開発統括部開発部の森本清尚・エキスパートは、現場業からのニーズから生まれた製品だと説明し「これを機会に事業を拡大したい」と述べ、従来リーチできていなかった顧客層へアピールする姿勢を示した。現状では直販が7割程度だが、無料版によって認知度が高まれば、間接販売の拡大も検討する。
(藤岡 堯)