G-genは、設立から1年が経過した。フルリモート勤務の効果が出てきているのか、北は北海道南から南は熊本まで、各地方でメンバーが活躍している。今では30人を超える社員となり、クラウド業界で人員不足といわれながら月を追うごとにメンバーが増えている状態だ。当初、関東圏からの採用が圧倒的に多くなると個人的には考えていたが、関西や中部などの採用が多い。その中で見えてきたことを解説したい。
地方でのDXへの取り組み
営業活動をしていく中で、それぞれのメンバーが地場の企業と連携し地域を盛り上げていこうという動きが出ている。例えば、G-genが専業とするGoogle Cloudは「Google」という名前の通り、データ分析や機械学習、AIにかなり強みを持っている。
SaaSサービス「Google Workspace」も、大きな働き方改革につなげるために欠かせないツールだ。実は、地方の企業が「組織風土改革」というところに着手しようとしたときに、最適なツールとしてGoogle Workspaceを採用するケースが多くなっている。さらに、導入事例を聞いた他の企業が「何か我々も取り組めないか」と検討する傾向も高まっている。
Googleだからこその小さく初めて大きく育つDX
Google Workspaceは社内外のコラボレーションに特化しており、全てWebで作業が完結できる。「Gmail」「スプレッドシート」「カレンダー」などを気軽に活用して、知らず知らずのうちにDXを推進していくことが可能だ。一見、グループウェアと捉えられがちだが、実は裏で「BigQuery」というGoogle Cloudのデータ分析サービスとつなげることができ、しかも機械学習の機能も備えている。Google Workspaceのスプレットシートをインターフェースにしながら、機械学習の機能を活用することができる。
社内にある膨大な購買データを取り込み、表計算ソフトに近い形のインターフェースから気軽に受給予測などを実施することも可能。最初はコラボレーションツールとしてGoogle Workspaceを導入した企業が、これらの機能に気づき、「ML機能を使って、データ分析だけでなく予測などもやっている」と、一歩先に進むことも実現している。
最先端のITで地域活性化を目指す
これからの時代、地域の企業に最先端のITの提供し、地域活性化につなげていくことが非常に重要だといえる。筆者がGoogle専業の会社にジョインできたことは何かの縁。今後も、当社を通じて土地に根付き、地域に寄与することを目指していく考えだ。
■執筆者プロフィール

遠目塚 美優希(トオメヅカ ミユキ)
G-gen クラウドソリューション部営業チーム ITコーディネータ
宮崎県出身。新卒から15年、複写機の販売会社でSE、ソリューション営業として勤務。文書管理系のコンサルティングからSaaSサービスを通した働き方改革、業務改善に従事する。2022年1月、G-genに入社しフルリモート勤務しながらITコーディネータとして活動。