東京・秋葉原電気街に新しい風が吹き込んだ。深夜営業が武器のドン・キホーテグループが中央通り沿いに複合商業施設「ドン・キホーテ秋葉原」を出店。1日平均の来店者数が土日で約1万8000人に達し、パソコンマニアや家族連れなど順調にユーザーを増やしている。延床面積7410.9平方メートルで地下1階から地上8階までという、電気街で最大規模の大型複合商業施設を軌道に乗せた立役者がパウ・クリエーションの高橋誠司氏だ。
ドン・キホーテ秋葉原の営業時間は、2-4階部分の物販フロアが午前10時から午前5時まで。1階には午前2時まで営業している飲食店がある。オープン当初は、深夜営業の習慣がなかった電気街で力が発揮できず、「深夜営業の時間帯は来店者がまばら」だった。予想に反した状況で、「売り上げが目標に追いついてこなかった」と打ち明ける。
しかし、電気街にあるショップの店員やビジネスマンなどが会社帰りに来店するようになり、口コミで広がったことで徐々に来店者が増加。「深夜営業の売り上げがオープン当初の2-3割アップした」と自信をみせる。
ドン・キホーテ秋葉原を含め、これまで9店舗の立ち上げに携わってきた。「枠にとらわれない店舗づくり」が信条。「ドン・キホーテをエリアに根付かせる」と、深夜にお客が訪れる状態を当たり前にすることで、街の活性化を図っていく。
プロフィール
高橋 誠司
(たかはし せいじ)損害保険会社で個人向けの営業、人材派遣会社で法人向けの営業など、外回りを中心とした業務を経て、2003年2月、ドン・キホーテに入社。04年4月、ドン・キホーテの100%子会社である、複合商業施設の運営を中心にビジネスを手がけるパウ・クリエーションに転籍。同社にて、ドン・キホーテ秋葉原を含め、9店舗の立ち上げに携わる。東日本統括部係長として、秋葉原をはじめ、川崎、平塚、高崎、伊勢崎、新潟の6地区で出店する店舗の運営責任者になっている。