カスタマーエンジニア(CE)は、壊れた機器の修理が主な仕事。顧客に愛想良く迎えてもらえる立場では決してない。
リコーテクノシステムズ(RTS)のCE、田中誠氏の職歴はCE業務一筋。「メカ好きが高じて」保守サービス会社への入社を決意。入社後は、リコー製品を中心としたOA機器やIT機器の修理・メンテナンス業務に一貫して携わってきた。
1日10社、1か月で200社以上回っていた時期もある。修理依頼、定期メンテナンスの予定がなくても顧客先に顔を出す。部下を抱え、若手のサポートなど管理業務が増えた今でも、顧客先回りは止めない。あくまで、重視するのは現場。
「お客さんに怒られることが、この仕事の基本。面と向かって怒鳴られて、冷や汗かきながら修理して学んでいくしかない。現場の経験をどれだけ積んでいるかが、CEのスキルを左右するんです」
田中氏は、RTSの首都圏拠点の全CEのなかで修理技術のトップを決めるイベントで優勝。高い技術力はRTSが抱える全CE約3000人のなかでもトップクラス。
しかし、「技術力だけでは今のCEはダメ。お客さんが困っているさまざまな問題を解決し、新たな提案ができるかが勝負。技術の高さだけではダメなんです」
「CEは、営業担当者よりもお客さんに近い立場。その武器を生かさない手はない」
技術力だけでなく、提案もできるCE。RTSの川村收社長が掲げるCEの理想像だ。
キャリアを積んだ今でも新たなスキル取得に向けて、顧客先回りは欠かさない。
プロフィール
田中 誠
(たなか まこと)新潟県生まれ。35歳。1998年、リコーグループの保守サービス会社、リコーサービスに入社(99年1月にリコーテクノシステムズに社名変更)。入社直後は、大手顧客を担当するMAサービス本部に配属。カスタマーエンジニア(CE)として、主にリコー製OA機器の保守・修理業務に従事。現在は、東京都港区の青山地区と赤坂地区を担当。チームリーダーを務める。