インターネット利用者の動線を探る──。インターメントは、ウェブサイトの利用者がどういう意識で使っているのか、閲覧者の動きをウェブ上で調査して運営者にフィードバックする仕組みとコンサルティングを行っている。使う人の心理を調査するため、「わりとアナログ的な方法」も使っている。
同社のコンテンツの1つに「個人情報ドットコム」がある。サイト管理者向けに個人情報保護法や情報漏えいのリスクをわかりやすく解説している。
情報漏えいのリスクに気を配る運営者側と情報を提供するユーザー側は個人情報の扱いに困惑している。大手企業がセキュリティに多額の投資をしても、漏えい事件は発生している。大企業だから安心とは限らない。
車の運転に例えると「高級車に乗っている人の方が安い車に乗っている人より安全かといえばそうではない」。車の運転もセキュリティも、最終的にはきちんとルールを守ることが信頼関係を築く。
「守る個人情報から、安全に使う個人情報にするために、運営者はユーザーが自分の情報を提供することに対して理解できるサイトを構築」すればいいわけだ。正しく顧客情報を取得して、どう保護するかその仕組みを提供するのがインターメントの使命だ。
ネットユーザーの意識を探ることでビジネスを生み出す。8─9月には「日本中のネットユーザーの意識と行動を調査」する新サービスを開始する予定。「競合他社に追随したビジネスはしない」と言い切る。
プロフィール
黒崎 武昭
(くろさき たけあき)1970年、新潟県出身。93年、帝京大学卒業。輸入商社のチェルシーを経て、97年にミツエーリンクスに入社。ウェブサイトの構築に携わる。02年、ウェブサイトのユーザビリティなどをウェブ上で調査しコンサルティングするインターメントを設立。代表取締役に就任。