北上真由美はパッケージソフトのサポート、マーケティング一筋でやってきた。最初の勤務先のサポートセンターで、朝から晩までクレーム混じりの電話の応対をする仕事をこなすのが、キャリアのスタートだった。「ユーザーからの厳しい要求をメーカーにフィードバックして完成度を高めるのがパッケージソフトの強み」であることを学んだ。
京セラ丸善システムインテグレーションが国内販売を手がけるビジネスインテリジェンス(BI)ソフト「Yellowfin」のマーケティング担当になってからは、パッケージソフト業界特有のコミュニティの存在を強く意識するようになった。ソリューションの幅を広げるには、横の連携が欠かせないからだ。
「しかし、誰が業界のキーパーソンで、どうすれば会えるのかまったくわからなかった」。そこで活用したのが、ソーシャルメディアである。二児の子育てで時短勤務という制約のなかでも、同僚の支援を受けながら、スマートフォン片手にセミナーや懇談会に足を運ぶ。知り合ったらソーシャル上で「お友だち」になってもらい、さらにその友人の紹介で次々とキーパーソンに会いに行った。屈託のない北上のキャラクターも有利に働いて、わずか数年のうちに出会ったキーパーソンは300人余り。協業案件も着実に増える見通しだ。
今は京セラ丸善システムインテグレーションが取り扱う主要パッケージソフトのマーケティングを任される立場。顧客の課題を総合的に解決するためには、従来にも増して組み合わせの妙が求められるようになった。「顧客のニーズをメーカーにフィードバックする縦軸と、業界の横のつながりを生かす横軸を編み込むことで、顧客も業界も幸せになる」と笑顔で話す。(文中敬称略)
プロフィール
北上 真由美
北上 真由美(きたかみ まゆみ)
1976年、東京生まれ、兵庫県育ち。99年、東京電機大学大学院理工学部情報システム工学科中退。日本ポラロイドグループで勤務したのち、06年、京セラ丸善システムインテグレーションに入社。パッケージソフトのマーケティングを担当する。