入社以来、営業畑を歩んできた平澤有一の存在感は社内で際立っている。営業マンとしての実績もさることながら、新たなサービスを企画、事業化し、全社の主力商材にまで育て上げた実績が高く評価されているのだ。彼を支えたのは、絶対の自信をもつプレゼンテーション能力だ。
その源泉は、米国での大学生活にある。高校卒業後、単身渡米。「向こうの授業は、ディスカッションに食い込んでいかなければついていけない。言葉が多少不自由だろうが、とにかくチャレンジするしかなかった」と振り返る。ガムシャラに勉学に励んでいると、やがて自然と仲間ができ、自信もついた。高校生までは、目立つことが好きではなかったという平澤だが、帰国時には、「あんた、そんな性格だったっけ?」と、親にびっくりされるほど積極的な性格になっていたという。
スターティアに入社後、この経験はすぐに生かされた。話し方が落ち着いていて、堂々とプレゼンする若かりし頃の平澤を、顧客は頼りになる相談相手とみて、さまざまな「困りごと」を話してくれた。これが顧客のニーズを掘り起こすことにつながり、ネットワーク機器レンタルサービス「マネージドゲート」の企画に結びついたのだ。
平澤のプレゼン能力は、「マネージドゲート」を売るための体制づくりにも貢献した。「新しいビジネスは、企画した人間が関係者にどれだけ熱い思いを伝えられるかで結果が変わる」と考える平澤の社内プレゼンは、営業部隊の心を動かした。今では、「スターティアの営業は自社の商材が誕生した背景まで、自分が企画したかのように語ってくれる」といわれるまでになった。「そういう流れをつくることができれば、ビジネスは成功する」。4月にネットワークソリューション事業の責任者となった平澤の「勝利の方程式」だ。
プロフィール
平澤 有一
平澤 有一(ひらさわ ゆういち)
1977年生まれ。高校卒業後、1998年から米国に留学。大学で4年間、経営学を学ぶ。2002年1月に帰国。同年5月にエヌディーテレコム(現スターティア)に営業として入社し、企業向けプロバイダサービスの取次を担当。2007年7月にネットワーク機器レンタルサービス「マネージドゲート」を立ち上げる。2011年4月にネットワークソリューション営業部の部長に就任。翌年9月、社内IT保守サービス「デジタリンク ネットレスQ」を事業化。両サービスは、現在、スターティアの主力サービスに成長している。今年4月より現職。