F5ネットワークスジャパンのギド・フォスメアの健康法は、毎日、夕食後にベンチプレスやダンベルで軽い筋トレをすること。「摂取した炭水化物とのバランスをとるように心がける」ことがポイントだと話す。
オランダ出身のフォスメアが日本と縁をもったのは、高校生のとき。友人に地元の沖縄古武道の道場に連れていってもらったのかきっかけだった。以来、オランダの大学で日本語を学んだり、来日して、島根県出雲地方の古武術道場で修行に励んだりした。ちなみに、そのときのフォスメアが、学費と生活費を稼ぐためにアルバイトをしていた英会話教室の生徒の一人が、テニスの錦織圭選手だったとのこと。
フォスメアは、居合道四段、沖縄古武道初段、空手初段、杖道四段までのぼり詰める。
社会人になってIT業界に進むが、そこでいちばん役立ったのは、「武道といっしょに学んだ“精神”」だ。もちろん、健康と体力を維持するスキルが身についたのも、健康第一の社会人にとって重要ではあるが、上司や部下との関係、顧客との交流に、道場で経験した武道の精神や、先輩・後輩との人間関係が、生きている。
では、その精神とは──。フォスメアなりに導き出した答えは「尊重」だ。外国人に英語で説明するときは、「リスペクト」という単語を使う。稽古も仕事も辛いことが少なくない。それでも続けられるのは、「リスペクトできる同僚や顧客がたくさんいるから」と、鍛え上げられた大きな双肩を揺らしながらほがらかに話す。(文中敬称略)
プロフィール
ギド・フォスメア
ギド・フォスメア
1970年、オランダ・アムステルダム生まれ。96年、エラスムス・ロッテルダム大学卒業。ネットワーク機器ベンダーなどを経て、07年、F5ネットワークスジャパンに入社。ロードバランサや情報セキュリティ分野の専門家としてセールスエンジニア部門を統括。