人が考えつかないような「新しいもの」が好きで、「あっと驚くようなものをつくる」ことを使命としている。昔からその性質は強く、中学時代の文化祭で、「本物の釣りの醍醐味を味わう」をテーマに、本当に魚をクラス内で放流し釣りをするという奇想天外な企画を立てて実行した。「先生からは直前まで反対されていたが、結果は大好評だった」と当時を振り返る。立ち上げたLeonis&Co.についても、「“リアル”が好きなことと、新しいことをやりたいという想いから、オムニチャネルに注目した」という。

もともと起業志望だったが、「まず、世界で最も成熟している企業に入って学びたい」と、大手外資系ITベンダーのコンサルティング会社へ。コンサル業務を選んだのは、「顧客の業務を一番よく把握できる職種だから」。入社後はめきめきと頭角を現し、若手トップの数%しかとることのできない最高評価を異例の2年目で獲得。トップクラスの人材が集まる戦略コンサルティングチームに移籍し、技術を磨いた。その後、起業に至る。
最近では、スマートフォンに直接押印できる「電子スタンプ」の技術で特許を取得したことが大きな喜びだ。「技術的には難しくないがアイデア勝負で、そうきたか!と驚いてもらえる。釣り企画もそうだが、人におもしろいと思ってもらえるようなものを生み出していくのが、自分のやっていきたいこと」とぶれない。
とはいえ、「(電子スタンプは)自分一人では決してつくることができなかったもの」だと語るように、新しいものをつくるうえで、仲間の存在は欠かせない。現在、また新たなおもしろいものをつくるために、人員を募集中。次はどんな驚きを与えてくれるだろうか。(文中敬称略)
プロフィール
伊藤 圭史
伊藤 圭史(いとう けいじ)
1985年生まれ。幼少期は米バージニア州や埼玉県などで過ごす。08年に上智大学文学部社会学科を卒業後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)に入社し、コンサルティング業務に従事。11年にオムニチャネルに特化した戦略コンサルティングを手がけるLeonis&Co.を立ち上げ、13年に代表取締役に就任する。