「第3次AIブーム」といわれるようになって、はや数年。ソフトウェアベンダーやコンサルティング企業はいま、こぞって自社製品やサービスにAIを組み入れている。一方、ユーザー企業側では、時代の進歩に取り残されたくない経営者が、エンジニアに「AIで何かやれ」と号令を出し、現場ではAIの可能性を感じて取り組みたいと思ってはいても、どうすれば具体的なビジネスの成果になるかが見えずにいる。互いに腰が引けた状態で、リスクの少ない実証実験(PoC)を繰り返しているだけという企業もみられ、散発的なPoCを続けるだけで、次に生かす活動も少ない。これではAIの本質を見極めることができない。AIでビジネスをどう変えることができるのか、またAIをどのように導入・運用していけばいいのか。AIビジネスを手掛けるITベンダーの取り組みやAI研究の専門家の見解から明らかにしていく。AIが現時点で持ち合わせている能力と、その生かし方が分かれば、恐れることも、逆に過小評価する必要もなくなる。(取材・文/指田昌夫)