──2025年の成果は。
AIエージェントの活用が急速に加速した。国内独自の取り組みである「生成AI実用化推進プログラム」には、270以上の企業・団体が参加し、業界に特化した独自モデルの開発や新規サービスの構築・実装が進んだ。AIエージェントの構築・導入・運用基盤「Amazon Bedrock AgentCore」の提供を東京リージョンで開始し、高まるAIエージェントへの期待やニーズに包括的に応える体制を構築できた。
白幡晶彦 代表執行役員社長
──パートナーとの取り組みを聞く。
NTTデータやアイレット、野村総合研究所といったパートナーと、生成AIによるDXの加速に向けた戦略的協業契約を締結するなど、連携が加速した。生成AI以外の部分に関しては、高いレジリエンスが求められるミッションクリティカルな領域でのクラウド移行やモダナイゼーションの取り組みが増加した。オンプレミスとクラウドの双方を熟知したパートナーと密に連携できた。
イノベーションを後押しする
──26年の成長戦略は。
生成AIは、ビジネスの変革、発展に寄与する重要なテクノロジーとして、多くの組織で活用が進んでいる。生成AI関連ビジネスをさらに発展させるためには、経営トップを含む企業全体での取り組みを支援することが重要だと考えている。
国内組織の大半が、レガシーシステムの技術的負債の返済に多くのリソースを費やしている。これをイノベーションに振り分けるためにも、クラウドへの移行やモダナイゼーションへの取り組みをさらに進め、成長の加速を後押ししたい。
──組織マネジメントの観点での注力領域は。
われわれ自身がAIをどう業務に取り入れ使いこなせるか、実験・実証を進めていきたい。すでにコード生成AI「Kiro」などは、日常的に使用するツールとなってきている。単なる生産性向上ではなく、いかに新しい価値を創造し、顧客へのサービス価値の向上に結びつけられるかにフォーカスしたい。
また、引き続き多様性の推進は最重要事項だ。ジェンダーや国籍はもちろん、専門性や経歴など一つの会社とは思えない多様性が、多種多様な顧客を支援する当社のビジネス成長につながる。
──26年の意気込みを。
AIエージェントは企業・組織、社会全体にこれまでにない速度で変革をもたらしている。AI時代ではセキュリティーや可用性、俊敏性やコスト効率といった、クラウドの優位性がより鮮明となり、当社のこれまでの経験が生きる。26年は、AWS創業20年、日本市場でのサービスの提供開始から15年と節目の年となる。顧客第一主義でイノベーションの推進やビジネス変革の実現に伴走支援していく。