Special Issue

<IT統制ソリューション特集> 管理・運用という観点を重視

2007/09/29 19:56

週刊BCN 2007年09月24日vol.1204掲載

シンクライアントをもっと身近に パーソナルからビジネスコンピュータへの挑戦
シンクライアント・システムを月額費用で提供する『QuaBiz』

■製造業・外食産業での実績を生かし、シンクライアント・システムを提供

 クオリカは、製造業、流通・サービス業をコアとして「コンサルティング&ソリューション」「システムインテグレーション」「サポート・サービス」など、現行情報システムの評価から構築、運用、次世代システムの展開まで、情報システムの「ライフサイクルサポート」を提供している。

 「当社は、製造業・外食産業などにおける豊富な実績と専門知識を備えて、ITシステムを快適かつ有効にご利用いただくためにお客様を強力に支援しています。クライアント環境構築に加えて、サーバーのハウジングからホスティング、そして運用を含めたトータルなサービスをご提供しています」と、ビジネス本部の斉藤俊也セールスマネジャーは語る。顧客のニーズを知り尽くした同社が今回新たに提案するソリューションが、シンクライアント・システムを月額利用サービスで提供する『QuaBiz(クオビズ)』(以下、QuaBiz)だ。ITシステムの維持・管理コストを低減させる目的でサーバー統合を行う企業が増えているなか、シンクライアント・システムによる一元管理によってセキュリティレベルを向上させ、クライアントPCの一元管理を実現することが、新たな流れとなってきている。

 ビジネス本部の中村薫営業戦略部長は「シンクライアント・システムのメリットは分かっていながら、導入が進んでいない要因として“システムを入れ替える必要から、膨大なコストと労力がかかる”ことが問題視されています。そこでクオリカでは、シンクライアント・システムを月額費用サービスとして提供することで初期導入・運用コストを低減し、手軽に導入していただけるようにしました」と語った。

■“百聞は一見にしかず”手軽な費用で高い安心感を

 『QuaBiz』導入のコストは、初期費用が30万円からで、月額費用は50台利用時で1台あたり1万4000円からという手頃な費用で利用できる(オプションの組み合わせにより金額は変動する)。「QuaBizの導入前と導入後ではレスポンス、ネットワークについて、操作性はほとんど変わりません。初期費用を大幅に抑制し、導入のしやすさに重点を置いたサービスですので、まずは気軽にシステムの利便性を感じてください。“百聞は一見にしかず”です」(中村営業戦略部長)。

 『QuaBiz』は、データセンターに設置されたセキュアなBladePCをリモートで利用することで、顧客企業に高いセキュリティのIT環境を提供する。また、BladePCの管理、システム障害対応を同サービス内で行い、24時間365日で対応する。これにより、企業のIT管理者のPC管理業務を大幅に軽減し、管理者は本来の業務に集中できる。さらに『QuaBiz』のシンクライアント端末はデスクトップ型、ノート型、タッチパネル型から選択できるほか、既存のPCのシンクライアント化も可能となっている。

 今後の展開については、「当面は、流通系の市場に対して、全国に設置されている業務用PCをシンクライアント化し、管理費用の削減やセキュリティレベルの向上を訴求する提案を行ってまいります。特に30台以上のPCを抱える場合に大きな効果があると考えます」(斉藤セールスマネジャー)。

 製造業・外食産業などにおける豊富な実績とノウハウを生かし、更なるシンクライアントの普及を目指す同社。これからの動向に注目が集まる。

クオリカ=http://www.qualica.co.jp/



(週刊BCN 2007年9月24日号掲載)