Special Issue

<ストレージ/バックアップ/リストア特集>テープからディスクベースへの移行が進む

2008/07/24 19:56

週刊BCN 2008年07月21日vol.1244掲載

日本CA
総合リカバリ・マネジメントソリューションを提供
ストレージ・ソリューション専門部隊を再編するなど、パートナー支援施策を強化

次のステップはリカバリマネジメント

 バックアップ/リカバリソリューション分野において、トップシェア(ミック経済研究所調べ)を誇る「CA ARCserve Backup」(旧:BrightStor ARCserve Backup)。エンドユーザーから最も支持されていることは、すなわちパートナー企業からも強い支持を受けているということだ。

 この4月に発表した最新版「CA ARCserve Backup r12」は、企業データ保護に関わる「管理」、「セキュリティ」、そして「災害対策」や「事業継続性」などデータ保護の将来を見据えて開発された。これにより、従来のバックアップ環境の“底上げ”を推進する。複数稼働しているバックアップサーバーの一元的な管理や、冗長性を持たせることで、コストを抑えながら可用性の向上を実現。さらに、バックアップデータの暗号化にも対応しており、セキュリティニーズにも十分に応える。「ワールドワイドで“リカバリマネジメント”が求められるなか、当社ではバックアップをはじめとしてディザスタリカバリ、事業継続管理まで一連のソリューションを総合的に備えた『CA リカバリ・マネジメントソリューション』を提供しています」と、パートナー営業本部・ストレージ・ソリューション営業部の江黒研太郎部長。

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パートナー支援施策を大幅強化

 日本CAは「CA ARCserve Backup r12」のリリースと同時に、パートナーへの支援体制を大幅に強化。営業部内に専門のプリセールスエンジニアを所属させ、ストレージソリューションの販売に特化した営業部隊を編成した。既存のバックアップ市場はもちろん、レプリケーション分野まで幅を広げ、パートナーと共に市場を拡大・創出していく構えだ。2008年9月までに、パートナーとの共催もあわせて全国で200におよぶセミナーを予定している。

 現在、バックアップ/リカバリ市場では低価格のソリューションも登場している。これらは、導入コストの低減に軸足が置かれ、その後の運用が視野に入っていないケースが少なくない。つまり、導入後のサポート工数が増大しているのだ。このようなソリューションが増えることで、パートナーのビジネスが圧迫されかねない。一方、日本CAでは、運用まで視野に入れたソリューションによって、ユーザー/パートナーの導入後の負担を軽減することで製品価値を高め、結果的にパートナーの継続的なビジネスにつなげている。さらにパートナーが販売しやすい体制を整えられるよう、充実した各種販促ツールを提供。今後は地方に根付く地場のパートナーに対しても、情報が届くような仕組みを構築し、より強力な支援を行う方針だ。

 そのほかにも、さまざまな取り組みを展開している。たとえば、パートナーへの満足度調査を行い、その結果をもとに施策のプライオリティを決めている。導入を喚起するようなマーケティングキャンペーンを継続的に実施し、これらの複合的な活動の結果としてパートナーのビジネス機会を増やすようにしている。「CAは現在ワールドワイドでパートナー支援体制の強化に非常に力を入れており、特に日本のチャネルビジネスには多大の注目を向けています。そのため、従来では実現が難しかった日本特有の要望も徐々に受け入れられ、パートナー様へのご支援にもさらに厚みをつけることができています」(江黒部長)と、パートナー支援の拡充を強調する。

 パートナーの信頼を獲得し、シェアを広げた同社。バックアップ/リカバリという分野から総合リカバリ・マネジメント・ソリューションまでパートナーのビジネスの拡大に大きく寄与する。「CA ARCserve Backup r12」のリリースと同時に踏み込まれた支援拡充のアクセルによって、パートナーとともにビジネスを加速させていく。

日本CA=http://www.ca.com/jp/

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