Special Issue

<セキュリティソリューション特集>TCO削減にもセキュリティを活用

2008/12/12 19:56

週刊BCN 2008年12月08日vol.1263掲載

エムオーテックス
SQL Serverに加え「Oracle Database」も採用
LanScope Cat6 領域を広げビジネスチャンスも拡大

市場ニーズに応え4年連続トップシェア

 エムオーテックスが提供している「LanScope Cat」シリーズは、年々ユーザーを拡大し、4年連続でトップシェア*(出典:富士キメラ総研『ネットワークセキュリティビジネス調査総覧』)を獲得。現在もなお、シェアを伸ばし続けている。これだけのシェアを維持できているのは、常に市場ニーズに応え続けたことが大きい。現在では、「LanScope Cat」はログ収集ソフトウェアの事実上の業界標準として知られるまでに至っている。そのログ収集の要となるのはデータベースである。

 万が一データベースに障害が生じると、正しくログを記録できなくなる。せっかく導入したとしても、これでは十分な運用ができず、導入効果が期待できない。「LanScope Cat」シリーズにとって、データベースの信頼性・安定性はとても重要なポイントなのだ。

 「LanScope Cat」の1stバージョンでは独自データベースを使っていたが、その重要性を考慮し「Access」や「Paradox」などの採用を経て、「Cat3」ではエンタープライズ市場でも利用されている「SQL Server」を採用。「Cat6」では、さらに「Oracle Database」も採用した。データベース性能や信頼性、安定性を重視している同社だからこそ、データベースにもこれだけのこだわりを持っているのだ。

 「Oracle Database」は管理性が高いうえ、管理者の負担を軽減し作業工数を減らす効果が期待できる。さらに、自動管理データベースなど独自の進化を続けており、障害対応時には障害ファイルを自動で抽出し、対応する際のシステムのダウンタイムを最小化することも可能だ。また、エンタープライズでも利用されている実績があり、今後増加し続けるであろう負荷に対しても、十分対応できる。

 また、セキュリティも考慮している。データベース内のデータや通信経路を暗号化しているほか、バックアップの暗号化も実現した。ログという重要機密の情報漏えいを、データベース側から守ることができる。さらに、エンタープライズ・セキュリティ・アドバイザ機能を活用すれば、事前に定義されたポリシーに基づいてインフラの状態を確認し、違反があれば警告することもできる。

オラクルビジネスの付加価値に活用

 「Oracle Database」を導入している企業にとって、セキュリティツールでも同じデータベースエンジンを採用しているほうがメリットが高い。運用するための教育も不要で、管理コストを低減できるからだ。

 また「Oracle Database」を採用したネットワーク関連製品と連携し、トータルセキュリティを実現することも可能だ。これまでデータベースエンジンを理由に、「LanScope Cat」シリーズを導入してこなかった企業に対しても十分アプローチできるようになり、新規市場の開拓も加速するだろう。今回の「Oracle Database」採用により、顧客企業のニーズに応じ、柔軟に対応できる環境が整ったことは間違いない。

 もう1つ、「Oracle Database」は「情報基盤強化税制」の対象商品であることも見逃せない。「情報基盤強化税制」は、2006年に行われた税制改正において、IT投資減税に代わって創設されたもの。「ISO/IEC 15408」に基づいて評価、検証されたOS、データベース管理ソフトウェア、ファイアウォール(OSまたはデータベース管理ソフトウェアと同時に設置される場合に限る)が対象となる。つまり、減税の対象となる製品を導入することで、それと同時設置する設備も減税対象となるのだ。「Oracle Database」は、データベース製品としてはじめて「ISO/IEC 15408」を取得している。企業にとって、導入するメリットは大きいと言えよう。

 「Oracle Database」の採用により、「LanScope Cat6」を提案する場を広げることに成功した同社。今後さらに新規市場を開拓し、さらなるシェア獲得を実現するだろう。


エムオーテックス=http://www.motex.co.jp/

[次のページ]