iiyamaは、30年にわたりディスプレイ市場で戦ってきた老舗ブランドだ。品質にこだわり、国内で生産・開発を続けている数少ない純国産ベンダーでもある。そのため知名度も高く、信頼のブランドとして、法人市場を中心に高い支持を得てきた。一方のコンシューマ市場では2009年1月に、新製品を投入。法人市場で培った品質をもって、コンシューマ市場のさらなる開拓を狙うiiyama営業部・部長の松山順一氏に話を聞いた。

12月にディスプレイ新製品を2機種4モデル発表

コンシューマ向けに2機種投入

 08年12月、iiyamaは新製品2機種4モデルを発表した。23.6インチワイド液晶モデル「ProLite B2409HDS」と、21.5インチワイド液晶モデル「ProLite E2209HDS」の2機種だ。

 最大の特徴として、いずれも16対9のLCDパネルを採用し、アナログ1系統(D-SUB)、デジタル2系統(DVI-D/HDMI)の入力端子を搭載している。

 「iiyamaブランドは品質を重視し、これまで法人市場で高い評価をいただいてきました。品質はそのままに、コンシューマ向けとして開発されたのが、今回の新製品“ProLite B2409HDS”と“ProLite E2209HDS”です」と、iiyama営業部・部長の松山順一氏は語る。

 iiyamaは、これまで15インチから25.5インチワイドまで、幅広い液晶サイズやグレア/ノングレア、カラーバリエーションなど豊富な商品ラインアップを揃えてきた。そのラインアップに、今回16対9の製品が加わり、さらにすそ野を広げている。

 「16対9のLCDパネルは、オーディオビジュアル(AV)機器ではすでに当たり前となっており、ディスプレイにおいても同パネルを採用した製品が登場し始めています。一方で、20インチ以下では、価格競争が激化しており、こうした付加価値よりも価格が重視される傾向が強いと感じています」(松山氏)。

 確かに、ここ数年液晶ディスプレイの価格競争は各社間で激化しており、店頭でも価格重視という傾向が顕著になっている。しかし、20インチオーバーの製品については逆に機能や付加価値が重要視され、パワーユーザーやゲーマーなどから熱い支持を獲得しているのも事実だ。ボリュームではなく、販売金額で市場をけん引しているといっても過言ではない。

AV家電との融合を進める 16対9のLCDパネル採用

 16対9のパネルを採用した製品については、現状パネル優先で市場投入されているケースが多く、HDMI端子がなく、デジタル家電と接続できないといったものも多い。市場ニーズを見ながら、手間暇かけて製品作りを行っているiiyamaブランドのメリットは、このような部分にも現れている。今回の新製品をはじめ、iiyamaでは20インチオーバーでデジタル家電と連携するような付加価値の高い商品を投入し、シェア獲得を狙う構えだ。

 「入力信号は、デジタル/アナログに加えてHDMIを採用しているので、デジタル家電と接続して活用できます。パソコンやHDDレコーダーの出力を1台でまかなうことができるので、お部屋のスペースを有効活用いただけると思います。また、その使用環境を踏まえ、HDMIケーブルを標準添付としています。来年春の新社会人や学生向けの新生活需要を見込むフェアに、まさに最適な製品です」(松山氏)。

 「ProLite B2409HDS」「ProLite E2209HDS」ともに応答速度2msで、残像感の少ない動画表示が可能だ。新たに「ピクチャーモード」機能も搭載し、スポーツや映画など、入力ソースに適した画面補正を行いながら、常に高画質の動画を楽しめる。さらに、スピーカーを背面に搭載して薄型・ワイドを強調するデザインを採用している。

 また、環境対応も行われている。今回の2機種4モデルでは、ワンタッチでECOモード動作を開始する「ECOワンタッチボタン」が搭載されているのだ。

 「ECOモード」をオンにすると、バックライトの明るさを弱めて消費電力を削減する。このモードは、実は以前から搭載されていた。しかし、メニューから選択する必要があり、即座にECOモードにすることができなかった。これを改良するために「ECOワンタッチボタン」を採用した製品の第一弾が、「ProLite B2409HDS」と「ProLite E2209HDS」である。

 「省エネについては、実際はコンシューマよりも法人市場でニーズが高いですね。今回、“ECOワンタッチボタン”を最初に採用した製品として発表しましたが、今後は法人向けにも展開していく予定です」(松山氏)。

 価格についても、すでに店頭に並ぶ同等のスペックのディスプレイと比べても戦略的な値付けで提供する。またマウスコンピューターとの合併効果により、PCとバンドルすれば、さらに価格メリットが大きくなる。機能・品質・価格と、すべての面で優位性の高い新製品2機種。発売直後から、かなりの人気商品となることは間違いないだろう。また、価格訴求のみのベンダーと違い、サポート力もあるので、販売店にとってはユーザーに勧めやすく、扱いやすい商材と言える。

「16:9」の液晶パネルで「HDMI端子」を搭載
AV機器ともつながる液晶モニター

 「ProLite B2409HDS」および「ProLite E2209HDS」は、09年1月より順次市場に投入される。最大解像度は、1920×1080に対応しており、16対9のDVDビデオ再生やワイド画像を最適に表示する。応答速度は2msで、残像感の少ない動画再生が可能。ゲームや映像などにも十分活用できるスペックだ。さらに「ECOワンタッチボタン」を採用しており、地球環境にも配慮した運用が可能となっている。パソコン用途やデジタル家電の出力用としても十二分に活用できる新製品だ。
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