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<セキュリティソリューション特集>キヤノンITソリューションズ ウェブフィルタリングソフト新版

2010/02/10 19:55

週刊BCN 2010年02月08日vol.1320掲載

 昨今、企業では情報漏えいを防ぐため、いかに外部に出す情報を統制していくかが悩みの種になっている。オンラインストレージといった外部のウェブサービスを利用すれば、ビジネスにとって最高のツールになる反面、情報漏えいが起こる危険もつきまとう。そのような企業のジレンマを解消するのが、キヤノンITソリューションズの提供するウェブフィルタリングソフト「WEBGUARDIAN(ウェブガーディアン)」だ。

多彩な機能で情報漏えい対策強化

 「WEBGUARDIAN」は業界最多である429分類のURLカテゴリによるURLフィルタ機能やコンテンツフィルタリング機能、送信するデータを全て保存するアーカイブ機能という強みを持っている。送信データに個人情報が含まれる割合を数値化してフィルタリングする「個人情報検査機能」や、拡張子偽装ファイルの送信を防ぐためのファイルタイプ判別機能を搭載。また、Webアクセス状況をレポート化する機能を標準で搭載している。メールフィルタリングでトップシェアをもつ「GUARDIANWALL」との統合管理も可能だ。セキュリティソリューション事業部GUARDIANセキュリティ部 営業課の小山正人氏は「セキュリティを高めながら、利便性を落とさず安全に情報をやり取りできるのが他社にはない特長です」と話す。

 1月26日には最新バージョン「WEBGUARDIAN(ウェブガーディアン)Ver.3.5」を販売開始。今バージョンで新しく搭載した機能、「ダウンロードデータの容量制限機能」は、業務に関係のない大容量ファイルのダウンロードを制限し、ネットワーク負荷を軽減する。その一方で、セキュリティパッチなど、やむを得ず容量の大きいファイルをダウンロードする必要が出てきた場合、オーバーライドコード(パスワード)を打ち込めば、一定期間ブロックを解除することもできる「オーバーライド機能」を追加。また「パスワードロック判定機能」により、Webメールや、オンラインストレージサイトに送信するデータのパスワードロックの有無を判別し、規制アクションを設定できるようになった。

 昨年7月から大幅なライセンス価格改定を行い、新しくアカデミック・ガバメント向けライセンスを用意。乗り換え需要やIT予算削減、情報漏えい対策といった時流も相まって、公共を中心に導入実績を伸ばしている。

 今後は公共が得意なパートナーを増やすことにより、引き続き中央省庁、地方自治体でのシェア拡大を狙う。「『シェアNo.1』を指名買いするユーザーが多いのが現状ですが、どの販売店さんも提案する製品が同じになってしまいます。そこで安価で高機能な『WEBGUARDIAN』を提案すると、競合との違いが際立ちます。差別化する上でも当社の製品を販売していただければと思います」(小山氏)。

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外部リンク

キヤノンITソリューションズ=http://www.canon-its.co.jp/