スマートフォン対応の第1弾は販売管理システム『販売大臣NX』

大臣シリーズならではの軽快な操作感を追求

取締役開発部長
上野 眞宏 氏
 『大臣シリーズ』のスマートフォン対応第1弾『販売大臣NX スマートフォンユニット』は、約1年の開発期間を経てリリースされる製品だ。開発部門の責任者である上野取締役は「スマートフォンを使用した販売管理の要望が急激に増加している。外出先でも販売データを閲覧し、迅速・確実なレスポンスで顧客の要望に応える営業スタイルが今後の主流となる」と、同製品の開発コンセプトを語る。

 『販売大臣NX スマートフォンユニット』は、アップルの「iOS」、グーグルの「Android」、マイクロソフトの「Windows Phone」の各OS搭載端末へマルチに対応し、ビジネスユーザーの使用している通信キャリアに制限されない運用環境を提供する。

 「得意先・仕入先・商品・在庫などのマスター情報の照会」、「売上データの集計、分析」のほか、「見積データの入力・編集」が可能だ。スマートフォンを用いて、出先での見積作成から上長への申請・承認を経て顧客へ提出するワークフローにも対応できるようになる。

 「開発当初はスマートフォンの小さな画面で『販売大臣NX』の豊富な情報量をどこまで表現するか、ストレスのない操作感といったユーザーインターフェース(UI)の開発に苦慮した。最終的には通信に用いるデータ容量を減らし、無線LAN(100Mbps)や3G環境でも、入力ストレスを極限まで解消したアプリが完成した」(上野取締役)としており、競合他社に真似できないアプリを生み出せたと自信をみせる。スマートフォンならではの機能として、得意先情報にある住所をタップすれば地図アプリにアクセスするほか、電話やメールとの連携する。

 「PCと異なり、スマートフォンならばいつでもすぐに起動して必要な情報を簡単に入手できる。得意先情報からドリルダウンし、営業の進捗や過去の実績・明細などの参照も可能だ」(上野取締役)と、従来の営業業務負荷を大幅に削減できるという。

 開発部の畦間愛貴氏は「スマートフォンはメモリ容量が小さいため情報データをできるだけサーバーに集約させるAjaxの特性を最大限活用しているほか、操作スピードも追求し、弊社営業スタッフが試用してのフィードバックによる改善を重ねている。また、閲覧項目はエンドユーザー側でも設定できる柔軟性も備えた」と語る。 

 同社では従来よりNTTドコモの「iモード」で同様の利用環境を研究開発していたが、この時の成果がスマートフォン版で実現したかたちだ。

『販売大臣NX スマートフォンユニット』の画面。外出先から簡単に販売管理システムにアクセスし、必要な情報を取り出せるほか、売上集計や見積作成も可能

スマートフォン対応により販売機会が増大

 『販売大臣NX スマートフォンユニット』を提供する販売側のメリットについて、同社営業部長の岸川取締役は次のように指摘する。

 「スマートフォンは急激にシェアを伸ばしつつあるデバイスであり、市場は新しい利活用モデルを求めている。スマートフォン対応の大臣シリーズをリリースすることで、新たな営業展開を築くことができる。弊社の大臣シリーズは、さまざまな業種業務に対応した柔軟なパラメータ設定を用意し、建設業をはじめとした多彩な業界に浸透しているが、販売パートナーにとっては、いままで進出できなかった多くの業種にスマートフォン対応版を“武器”として入り込むチャンスが生まれる」

 また、導入先傾向についても「オラクルEBSやSAP ERPなどを本社で使用している中堅・大手企業であっても、拠点単位では営業サイドの業務が主流であり、『大臣シリーズ』の導入ケースも増えた。そこでスマートフォン利用を拡大することは、販売パートナーにとって扱いやすく、うまみのある商材になる。また、依然として大きいオフコンからの乗り換え需要にも切り込みやすい」と算段している。

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