クオリティソフトは、主力製品のIT資産管理ツール「QND」の新バージョン「10.3i」をリリースする。今回は主にMac OS Xに対する管理機能が強化されており、以前から可能だったインベントリ収集に加え、新たにファイル配布機能とリモートコントロール機能が利用可能になる。とくにビジネスモバイルの現場で、MacBook Airを中心に利用頻度が高まっていることに対応したものという。

オールインワンのIT資産管理ツールが
新たにMac OS X対応機能を強化

山崎誠司
カスタマーコミュニケーション本部
セールスプロモーション部部長
 QNDは、オールインワンパッケージのIT資産管理ツールで、これまで4400社以上の企業に導入されている。社内のIT資産管理を支援するツールとして必要な機能を網羅しつつ使いやすいメニューを備えており、「ソフトウェア辞書」「約款辞書」による正確なライセンス管理を実現し、マルチデバイスや多言語環境に対応しているといった点が主な特徴だ。

 クオリティソフトでは今回、7月にリリースする新バージョン「QND 10.3i」において、主にMac OS X対応の機能を強化する。具体的には、これまでMac OS Xではインベントリ管理機能のみが利用可能だったのに対し、ファイル配布およびリモートコントロールの両機能も対応するようになっている。昨年末には関連製品の「QND ClientLog」においてMac OS Xのログ取得に対応する機能強化を行っており、QNDによるクライアント制御が実現することで、ソリューション全体としてのMac OS X対応が一歩進むことになる。

端末の自由度は拡大傾向
ビジネスの現場で増加するMac

 QNDシリーズにおける一連のMac OS X対応強化は、昨今のモバイルPC環境の変化が背景にあるという。

 「確かにMac OS Xのシェアを調べてみると、7%ほどで推移しており、昔から大きな変化はない。しかし近年、MacBookシリーズ、とりわけMacBook Airを商談の場でよく見かけるようになってきたという印象を持つ方は多いはず。喫茶店などでも、机の上に出ているノートPCにMacBookが目立つようになってきている」と山崎誠司・カスタマーコミュニケーション本部セールスプロモーション部部長は語り、さらに次のように説明を加える。

 「これまで、Macといえばデザイン分野など一部のアプリケーションのために、主にデスクトップで使われるものだった。しかし、最近ではビジネスでのモバイルPCにおいて、仮想デスクトップ環境(VDI)の導入が進んだことや、クラウドサービスの充実などによってWindows機である必要性が薄れてきている。その結果、携帯性や使い勝手の良いMacBook Airを中心にMacの採用が広がり、社外に持ち出すノートPCとしての用途が増えてきたと推測される」。

 VDIであれば、端末のOSや形態の選択肢が広がる。とはいえ、業務で使うにはキーボードの存在が重要であり、純粋なタブレット端末では不便に感じる場面も多い。そこで、キーボードを備えつつ薄型・軽量の端末がビジネスモバイルの主流となり、選択肢の一つとしてMacBook Airが台頭してきたということのようだ。

 「Macを社外に持ち出す場面が増えてきたということならば、ユーザー企業としてはIT資産管理やセキュリティ面の対策をきちんとしなければならない。そこで今回、Mac OS X対応を強化することで、そうしたユーザーを支援することにした。実際に、Mac OS Xを併用しているQNDユーザーがMacのために別の資産管理製品を使うケースもあり、今回の対応によって、そうした不便を減らせると考えている」と山崎部長は説明する。

変化の激しいビジネスモバイル
動向を注視しつつ対応を進める

 クオリティソフトではMac OS X対応を今後さらに拡大していく方針だという。山崎部長は、「どのタイミングで何の機能を、といった具体的なロードマップは現段階では明言できないが、いくつかの機能について対応を検討している。とくにモバイル分野では変化が激しく、例えばWindowsでもSurface 3の4G LTEモデル投入やWindows 10の登場などがあることから、iOSやAndroidも含めた動向に変化が生じると考えられ、それに伴う対応も進めていくことになる」と話す。端末が多様化し、また変化の激しい業界において、QNDはIT資産管理ツールの定番として進化を続け、さらに多くのユーザーにメリットをもたらしていくだろう。