IoTが本格化することで、さまざまな場所からデータが吸い上げられ、これまで以上に膨大なデータがストレージに蓄積されるようになろうとしています。一方、SSDとハードディスクのコストが拮抗してきており、いよいよ今年はオールフラッシュがストレージ市場のメインになっていくと考えております。従って、この市場の変化のタイミングに合わせてストレージビジネスを拡大すべく、取り組みを進めています。

　また、注目しているテクノロジーの一つがハイパーコンバージドインフラストラクチャ（HCI）です。SoftwareDefinedが一つの標準プラットフォームとなっていくなかで、ハードウェアとソフトウェアの境目がなくなろうとしています。当社はIAサーバーで多くの販売実績をもち、仮想化については長年取り組みを重ねて技術も経験値も豊富です。ハードウェアとソフトウェアの垣根がなくなろうとしているストレージ市場で本腰を入れてビジネスを展開し、確固たるポジションを目指していきたいと思います。目標は、今後3年で数倍の規模に拡大していきたいと考えています。

　すでに、メーカー別にマーケティングの専任担当を配置するとともに、メーカー認定の資格を取得した技術者を大幅に増やすなど、組織体制を整備しています。営業にも技術がわかる人材を育成することで、受注から納品に至るリードタイムを短縮し、パートナーの方々のビジネスを支援していきます。また、それぞれの製品に強いSIerの方々との協業も進めており、パートナーシップをこれまで以上に強化して行く方針です。

　とくに、商材として注力を考えているのが既存のHPE、Dell、レノボに加えて、EMC、NetApp、Nutanix（ ニュータニックス）などの有力ベンダーの製品です。これらをワンストップで提供できるようにしていくことで、ストレージ・HCIは当社に任せるといわれる存在になりたいと考えています。さらに、ソフトバンクグループの強みを生かして、安定した回線を活用した統合的なストレージやHCIとクラウド連携ソリューションの提供を目指します。