クラウド構築やデータ移行などのSIサービスを11月に提供開始

 富士通グループのなかで主に年商1000億円以下の企業向けにビジネスを手がける富士通マーケティング。クラウド化への着手は2008年3月、自社開発のSaaS型グループウェア「WebOffice」の提供から始まった。現在は、「SIを含めて全体の売り上げの2割以上をクラウドが占め、直近では、昨年比約1.3倍の伸長と好調」と森下健作・執行役員商品戦略推進本部長(兼)グローバルビジネス推進室長は説明する。地方自治体や小売・流通業で導入が進んでおり、製造業での導入も今後期待している。

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森下健作
執行役員
商品戦略推進本部長
(兼)グローバルビジネス推進室長

 Oracle Cloudは、プロセッシングとデータ管理を両立するクラウドでプライスパフォーマンスも高いという。「Oracle Databaseは長い歴史があり、多くのユーザーが基幹業務を構築しているので手放せない。設計やサイジング、チューニング、冗長化といった導入時の課題も、クラウドでOracle Databaseを利用すれば、スピーディーにスタートが可能で、かつ拡張も冗長化も容易なので、オンプレミスと比べてハードルは低い。Oracle Databaseユーザーだけでなく、新規顧客にも広く訴求できる」としている。SaaSメニューも拡充する。富士通マーケティングは、自社のサービスメニューに組み込み「Oracle PBCS」とGLOVIAとの連携ソリューションを提供している。

 もう一つ、高く評価するのがオラクルの営業サポートだ。「ハイタッチ営業での情報提供が迅速で、充実している。商談にオラクルの技術者が同行して顧客に共同提案してくれる。スキル面をカバーしてくれて、話がスムーズに進む。共同提案は今年3月にスタートし、すでに案件を獲得した」という。

 Oracle Cloud向け独自サービスも提供している。今年11月には、Oracle Cloud上にOracle Databaseを構築する「Oracle Cloud 環境構築サービス」「Oracle Cloud データ移行サービス」を発表。来年には、オンプレミスのOracle DatabaseサーバーのバックアップをOracle Cloudに構築する「Oracle Cloud DR 構築サービス」の提供も開始する。クラウド構築で必須要件のネットワーク構築やセキュリティサービスを順次追加する。

 「他社に先駆けてサービスメニュー化した。まず、トライアルとして開発環境からクラウド移行を検討してもらいたい」と森下執行役員はアピールする。
 
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