Arcserve Japanの講演では、鈴木智子・ソリューション統括部プリンシパルコンサルタントが登壇し、「システム移行の五つの壁を打ちやぶれ!」をテーマに、「Windows Server 2008/2008 R2」から「Windows Server 2012/Windows Server 2016」への移行に際し、留意するポイントを移行に成功した事例を交えて紹介した。

鈴木智子
ソリューション統括部
プリンシパルコンサルタント
 Windows Server 2008/2008 R2は、2020年1月にマイクロソフトのサポートが終了する。さらに、同じタイミングで「Windows 7」のサポートも終了することから、鈴木氏は「サーバーとクライアントの両方が同時期にサポート終了するのはおそらく初めて。企業にとっては、どちらの移行から取り組むかによってプロセスや作業量が異なることが課題になっている」と指摘する。

 鈴木氏は、ファイルサーバーの移行を実際に行った企業の事例を引き合いに出し、その課題を洗い出した。その結果、Windows Serverが標準で備えている移行ツールのDFSレプリケーションや「robocopy」を利用した移行では移行プロセス、本番環境利用者への影響、切替時間(本番サービス停止時間)などの点で課題があるという。

 これに対し、「『Arcserve Replication』はこれらの課題を全てクリアできる」と鈴木氏は強調。Arcserve Replicationは本番サーバーを複製元として、複製先のサーバーの変更内容を転送するソフト。データの複製、転送時は本番サーバーは変わらず稼働しているので、システムを止める必要がない。本番サーバーが持っているVSS(Volume Shadow Copy Service)を利用して静止点を作成できるほか、ファイルの更新/新規データをリアルタイムに同期できる。

 Arcserve UDP(Unified Data Protection)を活用すれば、システム移行後にはバックアップ用に利用できる。バックアップ機能としては、増分バックアップ運用、仮想マシン単位、ファイル単位での復旧、アプリケーションのオンラインバックアップなどを備える。クラウドへの移行後もバックアップ運用が可能で、数多くのクラウドベンダーに対応する。Arcserve UDPはAdvanced、Premium、Premium Plusの三つのエディションに加え、Advancedの機能を無制限で使うことができるアプライアンス製品も提供している。

 鈴木氏は、「サポート終了まで残り1年半。移行には、移行プロセスの検討、移行前のテストなどが必要で時間がかかる。万が一、移行が間に合わなかった場合、ぜい弱性のリストと背中合わせて運用することになり、大変危険。早めの移行計画を立ててほしい」と訴えた。