日立システムズはこのほど、ニュータニックスのHCI / Enterprise Cloudソフトウェア「Enterprise Cloud OS」を「HPE ProLiant」サーバー上で利用する顧客に向けて、HPEハードウェアおよびNutanixソフトウェアの障害にワンストップで対応するサポートスキームを開始する。HCIの導入とその用途が拡大していく中、全国300拠点の均一な高品質サポートを通じてユーザーのHCI活用を支援し、HCIソリューションの販売拡大を目指す。

Nutanix元年としてHCIを拡販 「HPE+Nutanix」を一括サポート

 日立システムズでは、約2年前からHCIアプライアンス「Nutanix NX」シリーズの販売を手掛けてきた。2018年2月にニュータニックスがハードウェアからOSを切り離し「Enterprise Cloud OS」単体のソフトウェアライセンスとして国内提供を開始したことで現在、ビジネスの拡大に弾みをつけているという。

 「ニュータニックス製品関連のビジネスは順調に伸びており、Enterprise Cloud OSの提供でさらに販売が加速している。従来はアプライアンスのみだったが、今後はさまざまなハードウェアに対応するので、お客様の好みに合わせた選択肢を提供できる。『Nutanix元年』と位置付け、より一層、拡販を進めていきたい」と中田龍二・産業・流通営業統括本部第一営業本部本部長は力を込める。

 ニュータニックス製品関連のビジネスは、日立製作所とも連携して対応を進めている。

 すでに日立製作所では同社のサーバー「HA8000V」シリーズにEnterprise Cloud OSを搭載した「日立HCIソリューション for Nutanix」の販売を10月31日に開始した。日立システムズでも、このソリューションに絡めてアセスメント、導入サービス、DBマイグレーションなど、HCIの導入・構築サービスをワンストップで提供。運用に関してもサーバー監視、ネットワーク監視、セキュリティー監視などのサービスの提供を順次開始している。

 さらに日立システムズでは、顧客の好みに合わせた選択肢を提供するという観点から、Enterprise Cloud OSをHPE ProLiantサーバー上で利用するユーザーに向けてHPEハードウェアおよびNutanixソフトウェアの障害にワンストップで対応するサポートスキームを開始する。
 

 HPE ProLiantは、同社の主力サーバー製品の一つだ。今回のサポートスキームでは、HPEとニュータニックスの両社と連携し、HCIの障害に対して全国で統一された高品質・高信頼のサポートを提供する。日立システムズが擁する全国約300拠点のサポートネットワークを通じて、高い技術力を持つシステムエンジニアがしっかりと障害対応に当たる。オンサイトサポートも、4~6時間で駆けつけることができるという。また、遠隔監視によるプロアクティブな対応、SLAの保証なども要望に応じて提供していく。

 「従来であれば障害の切り分けや個別の対応が必要だったものが、ワンストップの対応を実現したことで、HPE+Nutanixをお使いいただくお客様に安心をお届けできる」と中田本部長は強調する。

サポートスキームをパートナーにも活用してもらう

 ニュータニックス製品は、HCI分野での豊富な実績とそれに裏打ちされた信頼性がユーザーから高く評価されており、指名買いも多いという。また、ハイパーバイザーの「AHV」が標準提供されていることに加え、仮想化基盤の管理を容易にする管理ツール「Prism」も標準添付されるなど、コストと運用面でも大きなメリットがある。「使い勝手が良く、システム構築が容易だ。ぜひ、専任の管理者が置けない中堅・中小企業の方々にも使ってほしい」と中田本部長はアピールする。
 
日立システムズ
中田龍二
産業・流通営業統括本部
第一営業本部
本部長

 現在、用途として多いのは、仮想サーバーの統合やVDIの導入などだ。「VDI用途では大規模なユーザーが多い。すでに2000台規模以上の導入例もいくつか出ている。また、Windows 7のサポート終了絡みの案件も増えている」という。

 今後は、ハードウェアとNutanixソフトウェアの販売だけではなく、用途別に業務アプリケーションなど、独自のソリューションをプリインストールした形で提供していく。さまざまなソリューションを組み合わせて、ユーザーの課題解決を総合的に支援していく方針だ。

 「まずは、ニュータニックス製品で年間5億円の販売を目標として、ITはもちろん、OT(Operational Technology)を含めたサービスプラットフォームとしていきたい。そして、お客様には、DX(デジタルトランスフォーメーション)をHCIで実現してほしい」と中田本部長。

 具体的には、ERPやアナリティクス、会計など、さまざまな業務システムを搭載したソリューションの提供を考えている。また、Nutanixがクラウドと相性が良いことから、クラウドとオンプレミスが混在したハイブリッド環境への適応もターゲットとしていく。このほかにも、IoTに絡んだエッジ用途や、多くの拠点を展開する企業に向けてもニュータニックスのHCI / Enterprise Cloudソリューションを訴求していく考えだ。

 「業務システムや分散環境での活用になると、サポートのニーズがより増えるだろう。そこでハードウェアやソフトウェアの障害にワンストップで対応できる当社のサポートスキームが強みとなる。パートナーの方々からもニュータニックスの製品に期待する声が多く、引き合いもきている。そこで、ぜひパートナーの方々には当社のHPE+Nutanixサポートスキームを、品質を担保するためのエコシステムとして活用してほしい」と中田本部長は強調する。

 拡販に向けては、セミナーの開催やイベントへの出展なども積極的に進めている。ウェブマーケティングの一環として実施したオンラインセミナーは好評のうちに終えたという。

 「インサイドセールスを活用して、お客様のニーズをしっかりと聞き出す。そして、お客様のITシステムのライフサイクルに合わせて、的確な提案をしていきたい」と中田本部長はアピールしている。