軽量ながらも頑丈でメインマシンとして使える高性能を兼ね備えるパナソニックのノートPC「レッツノート」。20年以上にわたって出張や外出の多いビジネスマンに重宝されてきたレッツノートに、新モデルとなる12インチ液晶搭載の2in1モバイルPC「CF-QVシリーズ」が加わった。新製品の紹介とともに、レッツノートが支持される理由、今後の目指す方向性について、商品企画部の小林俊夫係長に聞いた。

「CF-QVシリーズ」の拡張インターフェース

業務革新を通じて社会貢献
モバイルワーカーの相棒

 レッツノートは、1996年に初代「AL-N1」が登場して以来、ビジネスパーソンの声を開発に反映し、そのパートナーとして23年間にわたって活躍してきた。特に、意識してきたのがモバイルワーカーだという。実際、モバイルノート(13インチ未満)では、15年連続シェアNo.1を獲得している。

 日本の労働人口は約7000万人。そのうちオフィスワーカーは4割程度の約2800万人で、さらにその中のモバイルワーカーが3割程度の約840万人とされる。

 「当社が目指すのは、レッツノートを通じた社会貢献。この社会貢献は、創業者の松下幸之助から受け継いできた当社のDNAであり、その思いを具現化する取り組みの一つが働き方改革の支援だ。モバイルワーカーをもっと増やし、その業務革新を通じて、人手不足、生産性や創造性の向上、競争力強化といったお客様の働き方改革を支援し、日本社会の課題の解決に貢献したい」と小林係長は力説する。
 
小林俊夫
コネクティッドソリューションズ社
モバイルソリューションズ事業部
商品企画部 商品企画2課 係長

 最近では、他のPCメーカーからもレッツノートより軽量なモバイルノートPCも登場しているが、実際に使うとレッツノートがやはり一番使いやすいというユーザーの声が数多く寄せられるという。特に、軽量でも頑丈さを兼ね備える点が高く評価されている。

 小林係長は、「アンケートを取ると、仕事がはかどったと実感しているユーザーが76%に上り、また(故障がなく)長く安心して使えるという回答が多い。その良さを実感した方は、価格が多少高くてもレッツノートを選択し、周りの人に薦めたくなると評価してくれる」とアピールする。

コンパクト化した「CF-QVシリーズ」は
常時、持ち歩くためのPC

 新発売のCF-QVシリーズは、液晶部分を360度回転してタブレットスタイルでも使えるコンバーチブルタイプ。CPUにクアッドコアの第8世代インテル Core vPro プロセッサー(Core i7-8665U/Core i5-8365U)を搭載、LTEモデルもラインアップする。

 ディスプレイは12.0インチで、アスペクト比3:2、2880×1920ドット(WQXGA+)の高精細液晶を採用した。これは、A4の紙のドキュメントを見るのと変わらない感覚を提供できるためという。

 天板は、従来のレッツノートのトレードマークでもある独自の二つの凹凸がついたボンネット構造ではなく、一つの小さな凹凸にした新しいボンネット構造でかなりスタイリッシュになった。質量は、最軽量モデルで約949g。12.1インチ液晶を搭載するSV8と比較すると明らかに薄く(18.7mm)、余計な凹凸がないので、かばんへの出し入れが楽にできる。バッテリー駆動時間は、約10時間(JEITA2.0)を確保した。もちろん、バッテリーは内蔵ではなく取り外しが可能なため、バッテリーが劣化して駆動時間が短くなった際に、ユーザー自ら交換しリフレッシュが可能だ。

 もちろん、ビジネスシーンのリスクを想定し、他シリーズと同様に標準的な机の高さ76センチからの落下や、満員電車で掛かる100kgの加重や振動に耐えられる設計で、頑丈さに妥協はない。

 「SV8はオフィス利用を中心に、モバイルにも利用するお客様を想定しているが、CF-QVシリーズは常時、持ち歩いての利用を想定している。同時に、使い易さは一切、損なわないようにした」(小林係長)と強調するように、例えばキーストロークはしっかりとした打鍵感が感じられるようSV8と同じ2mmとした。

 拡張インターフェースも、SV8と同じ端子を備える。USB3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応、USB Power Delivery対応)、USB3.0 Type-A×3、LAN、ヘッドセット端子、さらに4K60p出力対応のHDMI出力端子に加え、VGA端子も継続して採用した。VGA端子は年々数を減らしつつあるが、顧客先やプレゼンテーション会場のプロジェクターがHDMIに対応していなくて困ったという話も聞いているので、あえて残したのだという。

 しかも、薄い筐体にVGA端子を備えたことで、ケーブルの抜き差しで机などと干渉しないよう、折り畳みのツメを装備する。こうした点にも、実用シーンを考えて、とことん使い易さを追求した開発姿勢がうかがえる。また、ビデオ会議でも快適に会話ができるように、ステレオスピーカーは人の声がクリアに聞こえる改善が図られている。

 小林係長は、「開発中は、モックアップ時から多くのお客様にお見せして、意見をうかがってきた。私自身、150名程のお客様とお会いしたが、期待の声がとても多い」と、拡販に向けて大きな手ごたえを感じている。

 これまではモバイル性の向上で仕事を止めないことを主眼にしていたが、今はそれに加え「安全・安心・生産性向上」で仕事をはかどるようにすることがレッツノートの目指す姿だ。さらに、「これからは仕事の質を高める創造性向上のレッツノートを目指して、お客様の働き方改革を支援していく」と小林係長は力を込める。
 
「CF-QVシリーズ」は折り畳みのツメを装備(写真左)する
(写真右はツメ装備前)