2009年創業の米ニュータニックスは、HCI市場を創造、その市場をけん引してきた。日本法人のニュータニックス・ジャパンは13年に設立。「ビジネスが加速し始めた15年頃と比べても、10倍以上の規模にまで成長している。基幹系などクリティカルなシステムの採用も多い。リピート率も高く、初期導入されたお客様の中には、当初は数ノードで導入し、100ノード以上の規模にまで拡大されているケースもある」と、ソフトウェアテクノロジーセンター テクニカルエバンジェリストの島崎聡史氏は語る。

 米ニュータニックスは、Google File Systemの開発に携わったメンバーが設立した企業。製品の設計思想は、超大規模サービス事業者が生み出した「ウェブスケールIT」という手法がもたらす、拡張性やメンテナンス性などのメリットを、一般企業でも容易に利用できるようにすることで、複雑なIT基盤をシンプル化し、オンプレミスの環境にクラウドライクな価値を提供している。

 「目指すのは、『インビジブル』。直訳すると『透明』『不可視』といった意味だが、ユーザーや管理者がその存在を強く意識せずとも、容易に使いこなせるインフラだ。手間のかかる運用管理からIT人材を解放し、戦略的なITの活用や事業計画など、DXに向けた付加価値の高い業務へ取り組む時間を創出できる」と島崎氏は強調する。
 
島崎聡史
ソフトウェアテクノロジー
センター テクニカルエバンジェリスト

 実際、仮想マシンの管理、バックアップや災対構成の管理、リソース状況の監視と可視化など、日々の運用は全て数クリックで実施でき、定型運用業務を大幅に合理化できる。HCIソフトウェアのアップデートも数クリックで完了する。

 また、NutanixはHCIの出発点である仮想基盤用の共有ストレージに加え、iSCSIボリューム、ファイルサーバー、Amazon S3互換オブジェクトストレージ、Kubernetes用永続ボリューム機能なども提供し、単一のHCI環境でカバーできるストレージ用途やワークロードも幅広い。

 Nutanix製品は、特定のハイパーバイザーに依存せず、ベンダーロックインしないという点もメリットだ。ユーザーの選択肢を狭めないながらも、Nutanixの掲げる「インビジブル」な特長を最大限に活かすには、Nutanixの提供する「AHV」を活用することが最適といえる。「仮想化環境で一般的によく利用されるクラスター構成や高可用性機能、リソース最適化機能などが標準で有効になっており、非常に簡単に利用できる。しかもAHVは無償で提供される。すでに、日本での導入率は50%(直近1年間の導入ノード数ベース)を超えている」という。

 富士通では、昨年8月に「Nutanix Enterprise Cloud on PRIMERGY」の販売を開始した。PRIMERGYの魅力について島崎氏は、「純国産製品のPRIMERGYは、知名度、信頼感ともに抜群で、発表から反響は非常に大きい。また、サポート力も高く評価している。Nutanix認定資格者も増加しており、全国850カ所8000人の保守体制は心強い」と語る。