HCIの普及が進み、幅広いワークロードに適応されて基幹系システムでの採用も目立つようになっている。その一方で懸念されるのが、災害時などにおけるデータ保護および事業継続だ。ネットワールドでは「Nutanix Ready AHV」を取得しているUPSソリューションズと提携し、ニュータニックスのHCIにUPSを組み合わせた統合電源管理ソリューションを通じてユーザー企業に安心を提供している。UPSソリューションズとネットワールドのキーマンに話を聞いた。

災害時のデータ保護と
ダウンタイムの最小化が課題

――HCI製品がUPSとの組み合わせで販売されるケースが増えているそうですが、その背景をどのように捉えていますか。

川本 今やHCIの用途はVDIや仮想化基盤の統合から、企業の重要な業務を担う基幹系システムでの採用も目立つようになってきました。一方で、最近では自然災害が多発し、落雷による停電も多い。災害に備えて、システムを安全に停止させてデータを保護することはもちろんですが、復電時において、いかに迅速にシステムを再開させてダウンタイムを最小限に抑えるかが重要な課題と認識されているようです。
 
UPSソリューションズ
西日本統括本部 副本部長兼西日本支店長
川本崇司氏

染谷 災害時にいきなりシステムがダウンし、ヒヤッとした経験を持つお客様も多いことでしょう。実際、データをロストしたケースも聞いています。そこでデータ保護の重要性を改めて認識されて、UPSをセット導入される。UPSを提供されるベンダーの中でも、迅速な復旧という点でUPSソリューションズは最速で対応してくれます。基幹系となれば、対応の速さはなおさら大きな評価ポイントとなります。データ保全に対しても強い信頼を寄せています。
 
ネットワールド
S技術本部 統合基盤技術部
プラットフォーム ソリューション課主任
染谷文昭氏

善財 当社が提供する製品は最小限のパラメータの設定だけで、高度な電源管理を可能にします。停電時の安全なシャットダウンはもちろん、復電時に仮想サーバー単位での自動起動復旧も可能です。SEが現場に駆け付けることなくUPSからシステムを復旧させるため、拠点など運用者が常駐しない環境でも、停電時のシステムダウンタイムが最小限に抑えられます。UPSのスケジュール運転と連動させることで計画停電への対処も容易です。
 
UPSソリューションズ
セールスマーケティンググループ サブマネージャー
善財康博氏

染谷 UPSソリューションズの製品は、完全にHCIと分離したアプライアンスのため、ニュータニックスの標準機能を使用するだけで、追加のモジュールなどを必要とせず、そのまま適応できます。それも、お客様に積極的にお勧めできる点です。しかも、アプリケーションのレイヤーまでをサポートしている点も他社にはないメリットです。

善財 もう一つ強調しておきたいメリットは、現在稼働しているシステムを止めずにUPSのメンテナンスが可能な点です。基幹系でのHCIの採用例が増えている中で、トラブル時にもシステムを止めずに済むことは大きなアピールになると考えています。

ニュータニックスにおける
豊富な実績と高い評価

――ニュータニックスとの組み合わせで、多くの実績があると聞いています。

染谷 当社とUPSソリューションズとの関係は10年以上と長く、HCIについてもニュータニックスの取り扱いを開始した当初から続いています。UPSソリューションズはニュータニックス製品と組み合わせた累計実績で500ノード以上の出荷実績を持ち、当社における割合も確実に増えています。また、2018年には協業により、9月にストレージ製品とのUPS連携ソリューションを、12月に小規模な仮想環境/HCI向けのUPS連携ソリューションの提供を開始しています。

善財 ニュータニックス製品用UPSは2013年に対応をスタートし、多くのナレッジを持っています。2018年9月には当社のUPSS-SDB03-Vを用いた、ニュータニックス製品の自動シャットダウン・自動起動ソリューションが「Nutanix Ready AHV」を取得しました。

――UPS製品に加え、コンサルティングと技術力も高く評価されているようですね。

川本 私たちの営業担当は、技術者も兼任するセールスエンジニアであり、全員が電気工事士の資格を持つ電源ソリューションのプロフェッショナルだと自負しています。単に商品を販売するだけではなく、電源という視点からも機器導入前のコンサルティング、接続・調整作業、導入後の保守まで、一括してお引き受けしています。

善財 当社では提案段階からVDIやサーバー仮想化などのシステム用途まで考慮した電源コンサルティングをしています。また、実際に現場に足を運んで積み上げてきた豊富なナレッジを持ち、他社のUPS製品も取り扱っているマルチベンダーですから、国内外のメーカー製品を問わず、真に最適なUPSをお勧めできます。

染谷 そこが他のUPSメーカーとの大きな違いですね。サーバー・スイッチ・ストレージなど、電源容量、コネクタ形状など電源の仕様はさまざまで、機器構成に最適なUPSを選定するのは意外と大変です。

川本 現場にうかがうと多重のタコ足配線をされており、UPSをつないだら確実にブレーカーがトリップするような環境も見てきました。そこで、電源に関する私たちの知識と経験が生きてきます。

――今後の販売施策についても教えてください。

染谷 まずは、HCI自体のさらなる普及とともにUPSの知名度の向上を図り、電源管理の重要性を訴求していきたいと考えています。そのため共同のキャンペーンやイベントを通じてアピールしていきたいと考えています。

善財 ニュータニックスは新機能追加のスピードも速いので、お客様が安心して導入できるように検証し、ソリューションを提供していきます。