マジックソフトウェア・ジャパンのセッションテーマは、「DXを加速するこれからのシステム開発と運用 システム開発をDXの足かせにしないためのツール活用」。マーケティング部部長の渡辺剛氏が、DX時代のシステム開発手法として同社のローコード開発ツールとデータ連携ツールを活用した効率的なアジャイル型開発への移行を提案した。

マーケティング部 部長 渡辺 剛氏

 渡辺氏は、DXがデジタル技術を使った変革を促すものであり、変革には「イノベーション(Innovation)」と「インベンション(Invention)」の二つの方法があると説明。前者は、既存のものを組み合わせることで新しい価値を生み出す。後者は発明で、ひらめきや新たなものを創り出して新しい価値を生み出す。

 渡辺氏は、「時間がかかる外注では変化に対応できなくなるため、システム開発を内製化する動きが出てきている」と強調した。

 これらの条件を満たすにはアジャイル開発やDevOpsの仕組みが必要で、ローコード開発ツール「Magic xpa Application Platform」と、データ連携ツール「Magic xpi Integration Platform」の組み合わせによって実現できるとする。

 xpaでは、アプリを動かすモデルやプログラムの設計情報をリポジトリに格納し、Windows、iOS、Androidの各OS向けの実行エンジンが動作することで、企業やウェブ、モバイル向けのシステムをワンソース・マルチデバイスで構築できる。国内800社以上のSIer、開発会社がパートナーになっており、開発した業務システムは4万5000社以上に導入されている。プロトタイピングやスパイラル開発によりシステム改修・改善が高速に行えることの例として、永谷園のiPadとOCRによる賞味期限確認システムの開発事例が紹介された。

 xpiは、接続するためのコネクターやアダプターを用意し、コードを書かずにマウス操作で“作らない”開発を実現。「ほとんどのアプリケーションやクラウドサービスのウェブAPIとつながる」という。複数システムを連携することで定形業務を自動化できるツールであるとして、RPAとの位置づけの違いを紹介した。両製品を組み合わせることで、DXを推進するためのプラットフォームとして活用できる。

 今後は、SIerのビジネスもユーザーの内製化を支援する形に変わる、と渡辺氏は指摘。「ベンダーはxpaとxpiを提案することで、必要なITリソースや知見を提供しユーザーのDXを加速させることができる。すでに800社超のパートナーがおり、得意領域を持ったパートナー同士でマッチングもできる」としている。