サイボウズのセッションには、営業本部副本部長パートナー統括の清田和敏氏が登場。「ローコード市場とSaaSをつなぐAPIエコノミーの成長 kintoneとGaroonが生む新しいITビジネスの形」として、SI・IT企業に向けて両製品を活用したビジネス展開の優位性を説いた。

サイボウズ
営業本部副本部長 パートナー統括
清田和敏 氏

 kintoneは、現場の非IT人材でも業務アプリが開発できるクラウドベースのローコードツール。主な機能は「データベース」「プロセス管理(ワークフロー)」「コミュニケーション」で、業務効率化に向けて必要な要素を一括で提供している。

 特徴的なのが、「拡張機能」である。カスタマイズ機能をパッケージしたプラグインを用意し、JavaScriptでの画面開発や、他システムとのAPI連携で拡張が可能であり、「この部分がパートナーのビジネス領域になる」と清田氏はアピールする。大規模・中堅企業向けグループウェアのGaroonも同様な拡張機能を備え、両製品のパートナーは開発したプラグインを販売するストックビジネスを行うことができる。

 具体的にSI・IT企業が両製品を使ってビジネス展開する際には、(1)自社サービスとの連携、(2)サブスクリプション型SI、(3)プラグイン提供、(4)従来型のシステム開発、(5)ライセンス提供――という五つの形があるという。

 自社サービスとの連携については、kintoneでは基幹システムなどのパッケージを持っているベンダーが周辺機能を開発する形や、コンサル会社がサービス提供とともにシステム開発をして付加価値的に活用する形、SI会社が他社パッケージに組み合わせて提供するという形がある。Garoonでは、ワークフローやビデオ会議などの自社サービスに組み合わせて付加価値を高めるケースがある。

 サブスク型SIは、kintoneを導入したユーザーに、月額契約で使い方や業務改善についてサポートし、必要に応じて追加開発を提供する。「象徴的な今後のSIモデル」(清田氏)という。

 kintoneのプラグインは現在100種類以上が開発され、Garoonのプラグイン開発に参入するパートナーも増えている。従来のSIよりもストックビジネスの売り上げが高くなっているSIerもあるとのこと。従来型システム開発は、バックエンドは通常のSI、フロントの開発にkintoneを活用するもので、大規模開発向けとなっている。

 その際にサイボウズは、ブランディングや集客、パートナー同士のマッチングも実施。清田氏は、「ローコード市場はこれから拡大フェーズに入っていく。一緒に盛り上げていきたい」と呼び掛ける。