では、そうしたサイバー攻撃への対策として、どのようなソリューションが注目されているのか。岩田記者が第1に挙げたのは、XDR(Extended Detection and Response)だ。「XDRは、さまざまなセキュリティ製品のログを集めて分析し、脅威の早期発見と、可能であれば自動対処までやるというコンセプトに基づいている」という。ただし、XDRについての定義と具体的な実装は各社各様であり、大別すると、自社製品群だけを組み合わせる方式と、複数ベンダーの製品を連携させる方式の2種類がある。
「週刊BCN」
記者
岩田晃久
第2のソリューションは「SSE(Security Service Edge)」で、SWG(Secure Web Gateway)、CASB(Cloud Access Security Broker)、ZTNA(Zero Trust Network Access)の3機能を統合したクラウドサービスである。「インターネットとセキュリティを統合するSASE(Secure Access Service Edge)というソリューションからインターネットの部分を省いて導入しやすくしたのがSSEにあたる」と岩田記者は解説した。