グローバル展開が基本、次世代への活力を生み出す
ワコム 社長 山田正彦
取材・文/谷畑良胤
撮影/大澤邦彦
KeyPerson
2004/06/28 18:03
週刊BCN 2004年06月28日vol.1045掲載
コンピュータ入力機器「タブレット」市場を切り拓き、国内を含めグローバル市場でトップシェアを不動のものにしたワコム。6月24日付でトップの座に就任した山田正彦社長は、「さらに国内と海外で相乗効果を生む体制をつくる」と、より一層世界展開を強化する方針。既存のタブレット製品に加え、液晶一体型ペンタブレットや携帯電話関連コンポーネント分野で新機軸を打ち出そうとしている。
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Profile
山田 正彦
(やまだ まさひこ)1958年生まれ、新潟県六日町出身。86年、東北大学工学部資源工学科卒業。同年4月、ワコムに入社。91年、海外営業部長として、事業開発やマーケティングを含めた海外の販売展開を陣頭指揮。92年、米国にある関連会社「ワコムテクノロジーコーポレーション」の社長に就任。その後、03年に取締役兼専務執行役員、04年に代表取締役副社長兼代表執行役員を経て、今年6月24日付で現職。
Company
会社紹介
1983年7月に創業したワコムは、90年代半ば以降に抜け落ちていった他のタブレットメーカーを尻目に業績を伸ばしてきた。他社との差別化につながったのは、84年に開発した世界初のコードレス電子ペンで作動するタブレット「WTシリーズ」だ。同シリーズにより建設設計などのCAD入力装置で伸び、90年代にプロ向けのグラフィックスデザイン分野を中心に業績を伸ばし、03年4月、ジャスダック市場に株式上場を果たしている。昨年あたりからは国内で、一般ユーザーがデジタルカメラで撮影した写真を手軽に加工修正できる「レタッチ」と呼ばれる分野に関心が高まり、「タブレットがパソコン周辺機器というより、デジカメの周辺機器に変貌した」(山田社長)ことで、イラストを書いたり、写真加工に用いるコンシューマ向けタブレット「ファーボ」が大幅に伸びた。ワコムは売上高の約6割が海外で占める。今後も、世界各地の先進的な技術やニーズを捉え、新たなタブレット関連製品を世界市場で投入していく方針だ。