サーバー構築や保守サービスに強いユニアデックスは、IT業界で存在感を増している。この3月、ネットワークを得意とするネットマークスを吸収し、売上規模で、日本ユニシスグループの半分弱を占めるようになった。今後、旧ネットマークスのリソースをフル活用し、ITとネットワークを統合的に提案することによって、ビジネス領域を広げて事業拡大に動く。売り上げが伸びたら、親会社の日本ユニシスを上回るのではないか──。謙虚な姿勢をみせつつも、成長することに強い思い入れがあることを隠さない入部泰社長に、新生ユニアデックスの取り組みをたずねた。
トータル提案のスキルを手に入れた
──日本ユニシスは昨年末に、ユニアデックスとネットマークスの統合を発表して、IT業界を驚かせました。統合は今年の3月1日付で実施されて4か月余りが経過しました。進捗の状況はいかがでしょうか。 入部 当社は、3月から1か月間の準備期間を経て新年度のスタートに合わせ、4月に新生ユニアデックスとしての事業活動を本格的に始めました。社内システムの統合には若干時間がかかりましたが、全体的にほぼオンスケジュールで進んでいるとみています。当社とネットマークスはもともと、本社も地方拠点も同じビル内にあったので、統合にあたっては引っ越しをせずに済みました。
──統合の背景と狙いについておうかがいします。日本ユニシスは以前から、相乗効果を図るために、統合を検討していたと聞いています。2013年11月末の取締役会でどんな議論が交わされ、統合の決断に至ったのでしょうか。 入部 ユニアデックスと旧ネットマークスは、いずれも日本ユニシスの子会社で、さらに、それぞれの顧客基盤がほとんどかぶっていません。だから、両社を統合し、力を合わせてビジネスを展開する体制をつくるのは、時間の問題でした。しかしながら、強く信頼されているネットマークスのブランドがなくなれば、お客様を失うのではないかとの懸念から、なかなか統合には踏み切れずにいたのです。
このたびの統合を決めたのは、あくまでも日本ユニシスの役員会で、私からは何ともいえませんが、旧ネットマークス側で人員が不足し、受注に迅速に対応できなくなりつつある実態が決断を促したと捉えています。加えて、スイッチやルータなどのネットワーク機器は低価格化が急速に進んで、ネットワーク構築だけでは利益を捻出しにくくなっています。その打開策が、ネットワークにサーバーやストレージを合わせ、システムを統合的に提供するということ。統合によって、そのスキルを得られることも決め手になったとみています。
──お客様を失うことを心配されたわけですが、実際、蓋を開けてみて、どうでしたか。 入部 統合してからの2~3か月は、旧ネットマークスの佐藤(宏)社長(現ユニアデックス取締役副社長)と一緒にお客様を回って、統合によるメリットについて説明をしました。統合をネガティブに捉えるお客様は一社もなく、むしろ、当社による新たな提案に期待を寄せておられるという印象を受けています。
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