ロボット、自動化(オートメーション)、エネルギー、そしてIoT。羅本礼二社長が注力する「デジタル事業」のキーワードである。いずれもバズワードのような盛り上がりをみせているだけに、企業の取り組みとして先進性をアピールするには最適である。ところが、「デジタル事業領域での成功には確信がある」と、羅本社長の言葉は力強い。ドイツ政府が推進する「インダストリー4.0」をいち早くキャッチアップし、IoT関連においても他社より2歩も3歩も進んでいるとの自負があるからだ。
いまだ続くベンチャー精神
──新たな事業領域として、ロボットやIoTに注力されています。昨今のブームで他のITベンダーも注力している分野ではあるのですが、どうも注力度合いが違う。ロボットやIoTに注力するに至った背景を教えていただけますか。 それには当社の強みからお話しさせてください。ポイントは三つあります。
当社には、兄弟会社にシーイーシー(CEC)という東証一部上場企業があります。技術力があり、しっかりとしている“弟”です。次に、まじめで信頼できる“三男”の三岩エレクトロニクス。1994年にミツイワと合併しましたので、厳密には三男ではありませんが。そして、営業力があって、元気でやんちゃな“長男”が当社の位置づけです。三岩グループは、この三兄弟が三本の矢となっているところが強みです。当社がロボットやIoTに踏み出すことができるのは、CECが製造業向けで多くの実績があることも深く関係しています。これが一つ目です。
二つ目は、社員がまじめで素直ということ。戦略と方向性だけを明確にすれば、一生懸命にまじめに取り組んでくれます。これは昔からです。お客様の要望に応えようとする姿勢もまじめ。だから、お客様に信頼されすぎて、担当を変えられないほどなんです(笑)。
三つ目は、創業者(岩崎宏達・三岩グループ代表)がいまだにベンチャー精神をもっているところ。1964年の創業から常にチャレンジを続けていて、失敗もチャンスになるとして恐れません。社員の誰よりも先をみて、可能性を信じてやっています。
この三つがあるから、当社は新しいことにチャレンジできるのです。

──創業者のベンチャー精神とまじめな社員とは、相反しませんか。 確かに、ロボットに取り組むなんていうと「うちでロボット?」という声が当初はありました。ただ、根はまじめなので、当社がITサービスや電子デバイスを事業領域にしてきたことと、兄弟会社であるCECの事業領域、そしてITの動向などを突きつめて説明すると納得してくれます。
IoTについても同様です。今、IoTが流行っているからといって取り組んでいるのではありません。当社はIoTもインダストリー4.0も、国内で最初にキャッチアップしたという自負があります。
[次のページ]