<“KEY PERSON”の愛用品>アットホームなマグカップ 独立の準備を進めていた昨年4月、ワールドワイドでキックオフを米国オーランドで開催した際、皆で集まって撮影した写真でマグカップをつくった。アットホームさをかみ締めながら、「いつもコーヒーを飲んでいる」のだとか。

眼光紙背 ~取材を終えて~
IT業界のさまざまなメーカーを渡り歩いた西村氏は、ベリタステクノロジーズを「アットホームな会社」と表現する。社員のモチベーションを高めるのは、ビジネス拡大への貢献だけでなく、「社員がいきいきと働けば、社員の家族も喜ぶと確信している」からだ。「私は“黒子”、よくいえば“縁の下の力持ち”に徹する」という。コミュニケーションが活発な環境は、社員がつくり出したもの。だからこそ、社員同士が何をしているかがわかり、会社の成長に向けて意見を出し合い、取り組むべきことを決めてチャレンジしている。
助け合う文化を本社が汲み取っている。「ベリタス」のブランドは長い歴史があり、販売パートナーも理解して売ってくれている。だから成長していく。そんなプラスのスパイラルが分社・独立後、さらに根づいたといえるだろう。(郁)
プロフィール
西村 隆行
西村隆行(にしむら たかゆき)
1960年生まれの56歳。福岡県出身。EMCジャパンで流通業界向けの情報管理ソフトウェアやストレージ機器の直販営業などを担当。SAPジャパンではプロセス&ディスクリートのバイスプレジデントとして大規模製造業向けERPシステムの戦略立案や営業統括などに従事。09年12月にシマンテックの副社長に就任。14年10月、シマンテックがセキュリティと情報管理に特化した2社に分社化することを発表。それに伴ってベリタステクノロジーズが営業を開始した15年10月、代表執行役員社長に就任。
会社紹介
1983年、フォールトトレラントシステム型コンピュータメーカーとして「トレラントシステムズ」の社名で設立。89年、ジャーナルファイルシステムをベースとした製品を Windows NTやUNIXなど向けに開発するメーカーとして社名を「ベリタスソフトウェア」に変更した。04年にシマンテックと合併する計画を発表。05年に合併が完了し、社名がシマンテックとなる。14年、シマンテックが情報管理部門とセキュリティ部門の二つに分社することを発表。15年、情報管理関連メーカーとしてベリタステクノロジーズが誕生した。