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テクラム 携帯電話活用の販売パートナー構築 来年度末に50社目指す

2002/02/25 16:09

 テクラム(後藤行正社長)は、携帯電話を活用したサービスの販売ルートを構築する。東芝iバリュークリエーション社が51%、マーケティング会社のアランが49%出資し、携帯電話を使ったサービスのマーケティングと営業活動を行うことを目的に昨年9月に設立された。後藤社長は同12月に就任したが、「マーケティングと営業活動を行うスタッフを増やし、今年3月末までに10人体制、来年3月末までに30人体制へと拡充を図る。しかし、実際のシステム販売活動は間接販売ルートで行っていく。来年度末までには50社の販売網構築を目指す」(後藤社長)方針だ。

 営業とマーケティングを行うことを目的とした携帯電話を活用したサービスは、アランが開発した携帯電話の画面にバーコードを表示し、それをコンサートなどの入場券、割引券、会員証などに利用していくシステムと、東芝が開発した位置情報機能を使ったシステム。

 両システムともすでに活用事例があり、携帯バーコードシステムについては映画の試写会でチケットの配信と入場チェックや、ゴルフ選手権のチケット販売申し込みと配信などに利用された。利用者にはその後のイベント情報配信が行えるうえ、イベント開催直後にアンケートで感想を聞くなどの即時性にも優れていることから、マーケティングデータとして利用者の声を集めやすい。

 位置情報システムは、「みるくるナビ」の名称で、情報誌「ミルクルナビ マガジン」と連動し、サービスを行っている。マガジンは現在、東京・渋谷、銀座、新宿、北海道・札幌の4地区で地域情報を掲載し、店舗などの情報を広告として掲載することで、読者には無料で配布されている。店舗情報に書かれた「milKL code」と呼ばれる数字を携帯電話のサイトから入力すると、auの携帯電話利用者は自分の位置から店までの道順、iモード利用者には最寄り駅からの道順を表示する仕組みとなっている。

 テクラムでは、「このサービスをほかの用途の可能性をマーケティング調査し、実際のビジネスにしていくため、営業活動を行うことが役割」(後藤社長)となっている。

 現在のサービス拡大や、「同じシステムを使って新しいサービスを構築していくことも可能」とする。そのために、自社内の体制強化と外部の販売パートナー網を構築していく。

 「間接販売ルートについては、すでに10社のパートナーが名乗りをあげている。この10社をベースに、来年には50社まで拡大していく。東芝の資本が入っているものの、東芝以外のハードメーカーであっても提携していくことはあり得る」と、非東芝系企業との提携も視野に入れている。
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外部リンク

http://www.tekram.jp/

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