米インターネットサービス会社の大手であるヤフーが、新たに有料ゲームサービスを立ち上げたと発表した。米国では、ここ数か月オンラインゲームの人気がうなぎ上りである。同社は自社のサイトに、より人を引きつける意味でも、また有料にすることで、新たな収入を得る一石二鳥のビジネスモデルにしたいと考えているようだ。

 ヤフーが有料ゲームサービスを提供というニュースを聞いて「やっぱりね」というシリコンバレーの住人達は多い。ここ数か月、同社は無料のオンラインゲームのプロモーションを積極的に行っていることを知っているからである。

 このプロモーションの結果、9万人から10万人は常時ゲームにアクセスしているということもあって、ヤフー側も評判は良かったと見たのであろう。金の卵を孵して、売り上げにつなげようという考えのようである。

 同社が今回発表したのは、「ヤフー!ゲームズ・オールスター」というサービス。これは、単にヤフーが用意したゲームで遊べるというだけでなく、参加者が自分のゲームルームを導入したり、トーナメントを開催するなどのことが可能になっている。

 ゲームに関する情報を交換できるチャットルームの開設ができるのも、ユーザーにとっては大きい魅力である。気になる料金は月額で7.95ドル。また、3か月契約の場合は19.95ドル、そして1年契約の場合は59.95ドルと割安になるシステムを導入している。なお、今しばらくは「おためし期間」ということで、無料でエントリーすることができる。

 ちなみに、今話題になっているのが、この有料ゲームサービスの開始について、ヤフーは勝因がどこにあると見たのか、という点。

 アメリカには、日本で見るようなゲームセンターがあまりない。しかし、家庭向けゲームのユーザー数は確実に増えている。プレイステーションやゲームボーイなども若年層にしっかり浸透している。

 ネットのコミュニティに入ることで、全米中のゲームマニアたちとバラエティに富んだゲームを楽しめるというのなら、一度試してみようか、と考えるユーザーも多いのでは、という話が何度か出た。

 またゲーム機をわざわざ買わなくても、わずかな料金で楽しめるのがいいというコンピュータエンジニアもいる。

 一方で、今まで無料だったものが有料になったことでユーザーが離れてしまわないか、という意見もある。

 いずれにしても今回のヤフーの発表には、シリコンバレー在住の人間が勇気づけられたであろう。米国では、ネットサービスの低迷が続いている。そんななか、ヤフーはフロンティア精神を忘れず、次々に新しいサービスを提供し続けているからである。インターネットのメディアリーダーとしてたゆみない努力を続ける同社を見て、1995年から96年頃のシリコンバレースピリットを思い出すという者も少なくない。(飯田仁子)