カテナ(小宮善継社長=写真)は、ソフトウェア開発基盤技術Lyee(リー)の営業拡大を狙い、業務知識をもったシステムインテグレータとの提携を行う。

業務知識活用へ方針転換

 7月1日付で小宮社長がLyeeシステム開発本部本部長を兼任、「これまで質的には自信をもっていたLyeeだが、技術面に注力するあまりビジネスとしてどう発展させていくかという視点に欠けていた。私自身がLyeeに関わることで、具体的なビジネスの施策を打つ」とその狙いを説明する。システムインテグレータとの提携もその方針のひとつ。「Lyee自身は専門知識なしにシステム構築ができるものの、システムそのものには利用する企業に合った業務知識が必要」との観点から実施する。

 Lyeeは、プログラミング作業、処理順序の分析を必要としないソフトウェア開発基盤技術。従来の外部設計、内部設計、プログラミングの3工程が、要件定義の一工程に短縮されるなど、システム開発にかかる期間とコストを大幅に短縮することができる。

 しかし、Lyee事業の売上高は、昨年度(2002年3月期)実績で1億9000万円と大幅に目標を下回っている。これについて小宮社長は、「学会での評価など、技術面への評価は高かったが、実際のビジネスについては足りない部分が大きかった」と分析する。

 これを改善するために、企業ユーザーとLyeeの仲介役となるシステムインテグレータを活用することにした。これまでは、プログラミング作業が不要だったのでシステムインテグレータなどを活用しない方針だった。Lyee事業にとっては大きな方針転換となる。

「Lyeeの特徴には変更は一切ない。しかし、Lyeeを活用できても仕事の中身そのものを理解している人の助けなしには、最適なシステム構築はできない。顧客の仕事をよく知るエンジニアが仲介役となってサポートすることで、よりよいシステムが短期間に構築できるようになる」という。

 小宮社長は、「システムエンジニアは、業務知識をもつベテランエンジニアが望ましい。ソフトウェア開発業務が中国やインドへ流出しているが、国内では仕事がない中高年エンジニアを活用するために、Lyeeの利用を訴えたい」としている。

 現在、有力システムインテグレータに向けた提案を実施しており、「まず、1社と提携し、これが成功したらその後の拡大を考える」という。

 また、「これまではバージョンアップが止まらずに進んでいたため、マニュアル、ツールなどが生まれにくいという弊害があった。あえてバージョンアップを止め、多くの人がLyeeを活用できるような仕掛けをつくった」と語る。