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システム・テクノロジー・アイ ITスキル標準の学習コンテンツ増強 1-2年後めどに500タイトル

2003/12/08 19:39

週刊BCN 2003年12月08日vol.1018掲載

 システム・テクノロジー・アイ(松岡秀紀社長)は、オラクルや日本IBMなど24ベンダーの認定資格に対応した既存のeラーニング学習コンテンツ「iStudy(アイスタディ)」に、経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)やヒューマンスキルなどに関するタイトルなどを拡充する。合わせて、企業に対する新ライセンス方式による導入を進め、利用者の拡大につなげる。

 年内にタイトル数が300に拡大、さらに1-2年後には500タイトルまでを目指す。

 コンテンツの拡充にともない、一定のボリュームでコンテンツ使用単位を購入する独自のライセンス方式による導入を本格化していく考えだ。

 同社は、ITエンジニアのスキルアップや資格取得をeラーニングで支援している。同社のeラーニングは、ウェブラーニングだけでなくソフトウェアによるパソコンでの学習や教室形式、携帯端末などで学習できるスタイルを選択できるのが特徴。

 昨年8月に開始した新ライセンス方式「iStudy Enterprise License(アイスタディ・エンタープライズ・ライセンス)」は、企業の教育担当者が1年単位で必要なユニット(単位)を購入し、「アイスタディ」(現在までに250タイトル)の中から必要数の学習コンテンツを利用する。

 このライセンスで利用可能なコンテンツを年内に300タイトルまで増やし、大手ITベンダーなど62社の販売パートナーを通じた販売を強化していく。

 10月には、アルゴエデュケーションサービスが開発したITSSに基づく研修ロードマップとタイアップしたスキル診断製品「iStudy Skills for ITSS(アイスタディ・スキル・フォー・アイティエスエス)」と情報処理資格合格を目指すエンジニア向けの「情報処理シリーズ」を新たにラインナップに加え、コンテンツの拡充を図った。

 「アイスタディ」の販売ライセンス数は、パソコン量販店で販売しているパッケージ版、ウェブ版、翔泳社の書籍に同包されたリミテッドエディション版で10月末現在の累計販売は約35万に達したという。

 松岡社長は「認定資格に関連するIT学習コンテンツだけでなく、リーダーシップなどヒューマンスキルなどにも内容の幅を広げたい」と、1-2年後には500タイトルを目指す方針だ。
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