オーリック・システムズ(黒崎守峰社長)は、同社のウェブログ解析ツール「RTメトリックス」について、年内にも導入企業数が現在の約100社に対し150-200社程度に達する見通しを明らかにした。EC(電子商取引)に参入する企業が増え、消費者の需要の動向や嗜好などを判断するツールとしてニーズが高まっているという。

 オーリック・システムズの顧客企業は、KDDI、東京電力、コニカミノルタ、日立製作所、日本航空システム(JAL)、イオングループなど大企業が占めている。同社の幾留浩一郎・代表取締役CTOによれば、「ECの普及により、消費者の購買動向や嗜好を分析し、オンラインマーケティングに活用するニーズが急速に拡大している」という。

 RTメトリックスを活用することで、サイトにアクセスしてくる消費者の履歴やサイト内での行動などが把握できる。つまり消費者がどのページからアクセスしてきたかや、どのページにどれだけの時間とどまっていたかなどの情報をリアルタイムで知ることができる。こうした情報をオンライン販売やマーケティングに生かす企業が増えてきている。

「すでにJAL国内線の航空券購入の40%がネット販売と言われるほど、ECは広がっている。また、顧客によっては実店舗で売れる商品とオンラインで売れる商品が異なるというデータも出ている」(幾留代表取締役CTO)と、売上拡大にはきめ細かなマーケティングが不可欠になっているという。

 そのため、使いやすいウェブサイトの構築や商品を購入してもらうための仕組み作りでの差別化が必要になっており、サイトを訪れた消費者の行動を調査することも情報の1つとして重視されるようになっている。

 現在、同ウェブ解析ツールの顧客は約100社だが、「大手プロバイダで、サービスの一環として顧客企業に解析サービスを提供しているケースもある。そのサービスの利用者もカウントすれば当社システムのユーザーは数千社に広がるだろう」(同)。こうした実績も踏まえ、オンライン販売などへの参入企業が今後増加することを予想し、今年は導入企業が150-200社程度に拡大することを見込んでいる。

 オーリック・システムズは2002年4月の設立。96年に幾留代表取締役CTOがカリフォルニア州で創業し社長兼CEOを務める米オーリック・システムズの日本法人として、ベンチャーファンドを活用して設立した。