ノキア・ジャパン(ヘイッキ・テンフネン社長)は、企業向けモバイル製品の拡充に乗り出す。第1弾として、社内の情報システムに格納されるデータを、携帯電話やPDA(携帯情報端末)などのモバイル端末で閲覧できるように自動変換するハードウェアを今年9月までに発売する。携帯電話は自社製品のほか、NTTドコモなどの他のキャリア(通信事業者)にも対応する。

 すでに海外市場で販売している製品で、「日本語化などのローカライズが完了次第、市場投入する」(柳下幹生・エンタープライズ・ソリューションズ事業部カントリージェネラルマネージャー)という。今後は、日本市場にはまだ提供していない携帯電話機種の発売も検討しており、モバイル関連機器の日本市場での販売に拍車をかける方針だ。

 ノキア・ジャパンでは今年1月、携帯電話などを扱うモバイル関連事業グループ傘下の「ビジネス・アプリケーション事業部」と、これまでセキュリティ事業を手がけてきた「インターネット・コミュニケーション事業部」を統合し、「エンタープライズ・ソリューションズ事業部」を設置。日本市場では、企業向けモバイル関連ビジネスが海外市場に比べ手薄だったことから、実績のあるセキュリティビジネスとの組み合わせにより、事業拡大を狙っている。

 柳下ゼネラルマネージャーは、「企業の情報システムがほぼモバイル対応になってくるのは時間の問題。そこで一番重要になるのがセキュリティ。日本市場ですでに実績のあるセキュリティ製品・サービスと、世界規模で展開するモバイルビジネスを融合することで、セキュアなモバイルアクセス環境を提供でき、他社と差別化が図れる」と意気込む。