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BBMF 今秋までに日本法人設立 携帯向けゲーム事業を拡大

2004/08/30 21:06

週刊BCN 2004年08月30日vol.1053掲載

 携帯電話向けゲームソフト開発・配信事業の米BBMF(ネバダ州、ハン・リエン社長兼CEO)は、日本での携帯電話向けゲームビジネスを活発化する。

 同社が開発するゲームコンテンツは現在、日本の通信事業者ではKDDIにしか配信していないが、今秋からボーダフォンにも提供することが決定している。さらに、NTTドコモとの交渉も進めており、ビジネス拡大のために、今秋までに日本法人も設立する予定だ。

 BBMFは、日本でのビジネス拡大に対応して、日本語のコンテンツも、今年末までに現在の2倍にあたる200タイトルまで増やし、開発者数も今年末までに現在の180人から300人にまで増やす計画。「携帯電話向けゲームソフトで最も市場規模が大きい」(リエン社長兼CEO)日本でのビジネスを積極化させていく。

 同社が揃えるゲームコンテンツは約100タイトル。中国・南京市にある開発子会社を使ってコンテンツを安価に開発できる体制を持つ。日本を含め、17か国で配信しており、英語や中国語、日本語など複数言語に対応している。

 また、従来は各通信事業者のプラットフォームに合わせてゲームコンテンツを変換しなければならなかったが、同社の配信システムを使うことで、コンテンツを各通信事業者に合わせて自動変換でき、無駄な開発コストを省け、通信事業者は安価にコンテンツをエンドユーザーに提供できる。

 リエン社長兼CEOは、「モバイルゲームの世界市場は現在1000億円。2006年には6600億円規模まで成長する」と予測。そのうえで、「日本は携帯電話向けゲームが最も進んでいる。日本市場での売り上げを伸ばすとともに、今後成長する欧米でのビジネスを拡大させる意味でも、日本での実績は大事」と、日本市場での販売が重要になっていくことを強調している。
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