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JEITA ソフト・サービスの市場規模を初調査 03年度の市場規模はハードの約2倍
2004/10/11 21:11
週刊BCN 2004年10月11日vol.1059掲載
調査は、JEITA会員企業の大手ITベンダー11社の実データをもとに、JEITAが補正値を加え独自に作成。ソフトおよびソリューションサービス市場の分類を、①SI開発、②ソフトウェア、③アウトソーシング・その他サービス──の3カテゴリに分類して、それぞれの市場規模を表した。具体的に、SI開発は、コンサルティング、システムインテグレーション、ソリューション。ソフトウェアは、アプリケーションパッケージとミドルウェア。アウトソーシング・その他サービスは、アウトソーシングサービスと保守・メンテナンスビジネスとした。
対象となった11社は、日本IBM、富士通、NEC、日立製作所、シャープ、日本ユニシス、東芝、三菱電機、松下電器産業、沖電気工業、セイコーエプソン。
この結果、2003年度(03年4-04年3月)の各カテゴリーの市場規模は、SI開発が前年度比4%増の2兆3514億円、ソフトは同3%増の7911億円、アウトソーシング・その他サービスが同16%増の2兆992億円だった。
ソフトおよびサービス市場全体でみると、同9%増の5兆2417億円。ハードウェア全体の市場規模2兆6552億円(前年度比4%減)の2倍以上の市場規模とJEITAでは見ている。
JEITAでソリューションサービス事業の普及促進にあたる伊藤大挙・ソリューションサービス事業委員会委員長は、「ハードウェア事業が縮小しているなか、ソフトとサービスの拡大は顕著であり、今後もその傾向は続くだろう。ハードだけの調査ではIT市場全体を把握することができない状況になった」と、ソフト、サービス分野の統計調査を開始した理由を話す。JEITAでは今後も継続的にソフトおよびサービスの統計調査を行っていく方針だ。
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