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日本SGI セキュリティコンサルの“簡易版”提供 中堅・中小企業に照準

2004/10/11 21:11

週刊BCN 2004年10月11日vol.1059掲載

 日本SGI(和泉法夫社長)は、情報セキュリティコンサルティングサービスで利用料金を抑えた簡易版を、10月1日から提供開始した。今年2月から、大手企業をメイン顧客にコンサルティングサービスを提供していたが、来年4月1日の個人情報保護法施行で、中堅・中小企業のセキュリティ投資も活発化すると判断。料金を抑えサービス期間を短縮したサービスモデルを用意し、中堅・中小企業も獲得することを狙う。このため、セキュリティ専門コンサルタントを、現在の約2倍にあたる20人まで増やすなどサービス体制も拡充する。

 今回用意した簡易コンサルティングサービスは、日本SGIの専任コンサルタントが、14日間顧客先に訪問し、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」認証取得支援を軸に、企業のセキュリティポリシーの作成から運用、社員管理など、セキュリティ対策に必要な体制作りを支援する。必要であれば、セキュリティ関連製品の販売や、システム構築も手がける。

 価格は300万円からで、「当社がこれまで提供していたコンサルティングサービス費用の約2分の1から3分の1程度で済む」(松木誠志・執行役員コンサルティング事業本部本部長)という。

 日本SGIでは、この簡易コンサルティングサービス提供を機に、中堅・中小企業向けセキュリティビジネスに本腰を入れる方針だ。NTTコミュニケーションズやトレンドマイクロなどと共同で、中堅・中小企業向けのセキュリティ啓蒙サイトを開設したほか、中堅・中小企業向けビジネスに適した商品ラインアップを揃えていく。

 クライアント向けセキュリティソフトなど、他社製品を再販する計画のほか、「大学と共同でセキュリティ製品を自社開発することも検討している」(松木執行役員)という。
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