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マックインターフェイス SOA準拠の開発、フレームワーク提供 .NETベースのシステム構築増へ

2004/10/11 21:11

週刊BCN 2004年10月11日vol.1059掲載

 システムインテグレータのマックインターフェイス(古屋敷聖大社長)はこのほど、.NETベースの企業向けシステム構築を効率化するSOA(サービス指向アーキテクチャ)準拠の開発フレームワークを開発した。このフレームワークをもとに、.NETを志向するシステムインテグレータとの協業を拡大して、共同でシステム構築案件を増やす。同社のシステム構築の売上高は、約8割がJavaベースの大規模案件によるもの。来年度(2005年12月期)は、.NETベースのシステム構築の売上高を今年度に比べ2倍に増やし、中堅・中小企業向け案件を拡大する。

 マックインターフェイスが開発した開発フレームワーク「コンポーネントフォース・フォー.NET」は、開発プロセスを効率化し、品質の高いアプリケーションの開発が可能。.NETベースのシステム構築期間を短縮できるので、中堅・中小企業向けに利用が見込まれる。

 同社は、.NETで企業システムを構築するシステムインテグレータや企業の情報システム部門と協業して、この開発フレームワークを使った案件を増やす。すでに、開発ツールの試用版を同社ホームページで公開しており、「数社から協業したいとの依頼がきている。直接システムインテグレータにも働きかけを強めたい」(富山信義・取締役営業本部第二営業部長)と、11月以降にパートナーの拡大を本格化する。

 従来の.NET環境でのシステム構築は、開発スピードが早く便利な半面、「見かけ上、プログラムが完成したかのようで、ある程度開発が進んだ段階で問題に気づいても対処方法が難しかった」(富山取締役)が、この開発フレームワークを使えば、プログラムが標準化されることで均一性が確保でき、仕様の変更などにも柔軟に対応できるようになるという。

 国内では、このような.NET環境の汎用的な開発フレームワークはまだ少なく、.NETを志向するシステムインテグレータのニーズが高いといわれている。

 同社は来年度(05年12月期)、.NETベースのシステム構築の売上高で今年度の倍に当たる約10億円を目指す。これにより、従業員100人以上の中堅・中小企業案件が増えることを見込んでいる。
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