ソフトウェア開発ツールベンダーのボーランド(小手川清社長)は、Java開発現場で設計図の標準表記法「UML」を活用することにより、ソフトウェア品質の向上を支援するツールの最新版を昨年末に発売したが、3月25日まで、通常価格の約7割安というキャンペーン価格で提供する。これにより、「UMLを利用していなかった開発者に対し、UMLの活用により生産性が大幅にアップすることを知ってもらい、UMLユーザーの裾野を広げたい」(藤井等・マーケティング本部本部長)としている。

 ボーランドは、Java開発ツール「ジェイビルダー(JBuilder)2005」に対応した、UMLモデリングツール(UMLで3次元グラフィックスにおいてモデル〔物体〕の形状を設計する)「トゥゲザー(Together)2005」を昨年12月末に発売した。新製品は開発プロジェクトチームの役割に応じて製品ラインアップを一新したもので、 設計の上流から下流までに対応するツールであった「トゥゲザー」を分析者と設計者向けの「トゥゲザー・デザイナー2005」と開発者向けの「トゥゲザー・デベロッパー2005」として、開発プロジェクトの役割に応じてエディションを2種類に分離。複数の開発言語に対応していた「トゥゲザー・コントロールセンター」の後継としては、「トゥゲザー・アーキテクト」をリリースした。

 この製品は、主にソフト開発の上流の設計を中心に利用されていたUMLを開発現場でも活用できるようにしたことが特徴だが、この特徴を幅広く理解してもらうため、開発者を対象にした製品セットを通常価格の約7割安で販売するという特別キャンペーンにも踏み切った。

 トゥゲザーは前バージョンから、モデル図とコードがリアルタイムに同期する「ライブソース」と呼ぶ機能をもっているのが特徴の1つ。だが、「モデリングの活用の仕方は千差万別。上流でモデル図だけを扱うユーザーもいれば、ライブソースを必要とせず、実装段階でコードを中心に最小限のモデル図を利用するユーザーもいる」(藤井本部長)というのが、ラインアップを一新した理由だ。

 同社は、「UMLをもっと道具として利用してもらう」(藤井本部長)ために、ジェイビルダー2005とトゥゲザー2005、チーム開発用の変更管理ツール「スターチーム」などを、通常価格の約7割の格安セット価格で販売するキャンペーンを展開している。このセットを開発ツールとして活用すれば、容易にUMLをJava開発チームで活用する環境を整えることができるという。

 藤井本部長は、「UMLツールは高価で敷居が高かった。しかも、まずUMLありきで、十分な教育を受け新規プロジェクトから導入しなければならず、敬遠されがちだった。トゥゲザーは、価格も安く、過去のコード資産からモデル図が生成できるので、容易に導入できる。プロジェクトの途中からの導入も可能だ」と話す。同社は、期間限定で価格を下げることで、UMLを採用したことのないソフト開発現場にUMLモデリングツールのすばらしさを知ってもらいたいとしている。

 同キャンペーン販売は、ボーランドの販売代理店各社で展開。とくに、主要ECサイト(翔泳社、ソフトバンクテクノロジー、日立ソフトウェアエンジニアリング、ニフティ、インプレス、アマゾンなど)でキャンペーンページを用意するなど、販売を強化している。