リコーテクノシステムズ(RTS、川村収社長)は、ITサービス事業に力を入れる。RTSの主軸ビジネスは、複合プリンタやコンピュータ機器の保守サービス。昨年度(2004年3月期)は売上高の約60%を占めている。しかし、保守サービス市場は保守契約数の減少やサービス単価の下落で、大幅な成長が今後見込めないと判断。システム構築や運用サービスなどのITサービス事業に力を入れていく計画を打ち出した。来年度(06年3月期)までに売上高の55%までITサービス事業を成長させ、保守サービスビジネスを上回る中心事業に育てる。

 川村社長は、「保守サービスの売上高はほぼ横ばいだが、ITサービスは2ケタ成長を続けている。05年度はITサービスが飛躍するための元年と位置づけている」と話しており、来年度から本格的にITサービス事業に力を入れる考えを明確にしている。

 このため来年度までには、すべてのカスタマーエンジニア(CE)約3000人に対して、ITサービスを提供する上でのスキルも保持するように教育を施す。現在はCEとITサービスの両方の知識・経験を持つCEは、全CEの約半分の1400人程度という。

 営業面では、リコーの販売会社もITサービス事業を強化しており、OA機器を販売しているリコーグループの販売会社と連携を取って、「ITサービス関連の案件をまわしてもらう体制も築いていく」(川村社長)と、リコーグループとの連携で、幅広く顧客にアプローチしていく。

 RTSをはじめ、リコーグループは、グループ全体でITサービス事業を強化する方針を決めており、03年度(04年3月期)約300億円だったITサービス事業を、グループ全体で08年度までに1000億円まで引き上げる計画を立てている。