SRA(鹿島亨社長)は、来年度(2006年3月期)からパッケージプロダクト販売事業を強化するとともに、M&A(企業の合併・買収)を積極化する方針を打ち出した。パッケージ販売事業を強化することで利益率を高め、M&Aによって売り上げ規模を急速に高めていく考えだ。

 3月1日付で東京証券取引所第2部から第1部に登録変更し、鹿島社長は来年度を「第2の創業」と位置づけている。「一流のソフト開発会社の仲間入りをするためには、売上高、利益ともにこれまで以上の成長率で拡大していく必要がある」と説明。そのための施策として、自社プロダクトのラインアップ強化とM&Aを掲げた。

 鹿島社長は、「高収益体質を作るためには、ITサービスやソフトウェア、システム開発ではなく、自社開発プロダクトのラインアップを増やす」ことが不可欠という。現在、オープンソースデータベースソフト「パワーグレス」を日本だけでなく米国でも販売しているが、自社プロダクトといえるのはこの製品だけ。今後は、「ミドルウェアやアプリケーションなど、自社の先進技術を結集してパッケージプロダクトの開発に力を入れていく」(鹿島社長)という。

 さらに、M&Aについては具体的な企業名など詳細は明らかにしないものの、ソフトベンダーについて数社規模で買収を検討しているという。鹿島社長は「既存事業の拡大だけでは急速に売り上げを伸ばすことは期待できない。短期的に売り上げを伸ばす施策としてはM&Aが最適」としている。

 企業規模を一気に拡大させる理由として鹿島社長は、「大手企業から直接案件を勝ち取るためには、請け負う側の企業規模が大きな意味を持つ。大手ベンダーと競争するためには、現段階の売り上げ規模ではまだ足りない」と説明している。

 SRAは、エンドユーザーから直接ソフト開発やシステム構築事業を請け負うビジネスが中心だが、全売上高の約20%は大手ベンダーなどからの下請けビジネスが占めている。