カシオ計算機(樫尾和雄社長)は、業務用PDA(携帯情報端末)ビジネスでハードとアプリケーションを合わせたソリューション販売へシフトする。従来は、「ハードウェアの販売が中心となっていたが、幅広い分野に導入が進んだことでニーズが顕在化」(手塚裕一・システムソリューション営業統轄部企画推進部モバイル企画室室長)してきたことから、ハードとアプリケーションを組み合わせたソリューション販売で他社と差別化する方針を固めた。

 現在、PDA、ハンディターミナルともに物流業務での利用が多く、ユーザーの業種別では流通業が約40%を占めているという。同社では、「企業のシステム刷新や4-5年に1回でリプレース需要が発生」(手塚室長)しているとし、「アプリケーションを含めた業務用PDA事業は年間10-20%の伸び率で成長している」(同)と、業務用の専用端末需要が拡大しているという。さらに、「法人向けPDAは、シャープ、NEC、富士通など、参入企業が増えたことで、急激ではないが市場全体も成長しており活気が出てきた」という。

 その一方で、価格競争による収益悪化の懸念が出てくることから、ハードウェアだけでなく付加価値で差別化を図っていくことが必要と判断。業種別アプリケーションによるソリューション提供や無線LANセキュリティ対策、メモリカードからの情報漏えい対策を施すなど展開を開始した。

 現在の販売パートナーは100社程度だが、順次拡大していく予定。さまざまなニーズに合わせた「PDAとハンディターミナルをソリューションと組み合わせて差別化していく」(手塚室長)方針だ。