グループウェア開発・販売のサイボウズ(須賀宣社長)は、中堅・中小企業(SMB)向けグループウェアの最新版「サイボウズOffice6.5」を3月28日から販売開始する。価格は現行モデルと変わらず10ユーザー版で7万9800円。新バージョンのリリースは約1年ぶり。「安心、便利、楽しさの3つをキーワードに新機能を加えた」(札辻秀樹・プロダクト本部プロダクトマネージャー)という。

 「楽しさ」では画面デザインのテンプレートを新たに5つ追加し13種に増やした。「安心」機能としては、社員情報や取引先情報などを保存する「アドレス帳」のデータを持ち出した場合、持ち出したユーザーのID、IPアドレス、持ち出した時間のログ(情報の記録)を収集できるようにした。これによって、「万一、情報漏えいが発生した時は、いつ・誰がアドレス帳のデータを持ち出したかが分かる」(札辻プロダクトマネージャー)ようになった。

 また、「便利」機能では、ニュースやビジネスに役立つ情報をまとめた「ビジネス情報」欄をリニューアル。「ビジネス情報」には現在、平均で1日に12万件のアクセスがある。これを「サイボウズNET」と名称変更し、ビジネス関連コラムなども掲載しコンテンツを拡充した。さらに、社内LANからだけでなく、外出先からもインターネット経由でアクセスできるようにした。

 「サイボウズNET」上では、ASP(アプリケーションの期間貸し)サービスも開始する。まずは、企業がセミナーを効率的に開催できるためのサービスを提供する。セミナーを行う前の集客から終了後のアンケート調査まで、セミナー開催に必要な項目をブラウザ上で設定、管理でき「必要な機能をほぼすべて網羅している」(札辻プロダクトマネージャー)という。価格は1回4万9800円。1年間で700回分の利用者を見込んでいる。今後も、同サイト上で「さまざまな有料サービスを提供していく」(札辻プロダクトマネージャー)としており、ライセンス収入だけでなく、サービスでも収益を確保していく考えだ。

 「サイボウズOffice」は、1997年の発売以来、2万285社、部門数では2万7558部門に納入した実績を持ち、利用者数は161万3995人にのぼる(05年2月末時点)。新バージョンの投入で、新たに約2400部門への納入を見込んでいる。