ノベル(吉田仁志社長)は、LinuxOS「ノベルSUSE(スーゼ) LINUX」の販売を本格化する。2005年中に販売パートナーを現在の100社から200社に倍増する計画を立て、パッケージ販売を加速する。4月中旬には、企業向けLinuxOS「SUSE LINUXエンタープライズサーバー9」とネットワーク管理OS「ネットウェア」を統合した「オープン・エンタープライズ・サーバー(OES)」を発売する予定で、新製品投入を機にシステム案件を拡大していく。企業や公共分野向けを中心に国内Linux市場が拡大するとの見方が強い。同社は、パートナー数の増大などにより、「5年以内には国内シェア50%を獲得する」(吉田社長)方針だ。

パートナー200社に倍増
5年以内にシェア50%狙う

 ノベルは、同社のソフトを中心にシステムを構築する「ソリューション・パートナー」の中で、パッケージソフトの販売に強い「オーソライズド・パートナー」を年内までに200社まで増やすことを明らかにした。

 現在のパートナー数は100社。ノベルがSUSE LINUXの販売を開始した昨年6月から急激に増加してきた。吉田社長は、「パートナー100社の獲得に要した期間は8か月程度。年内に2倍にすることは十分に可能」と自信を見せる。

 通常、ソフトメーカーなどがつくる販売店向けパートナープログラムは、参加条件として、パートナーが保証できる年間売上高の最低ラインなどを設定する場合が多い。しかしノベルでは、「オーソライズド・パートナーについては特別な参加条件を設けていない。できるだけ多くの企業とパートナー関係を築いていく」(吉田社長)としている。SUSE LINUXの普及・拡販のためにパートナーが参加しやすいような仕組みにした。

 オーソライズド・パートナーとなっている企業はシステムインテグレータが中心。最近では、サーバーメーカーがパートナーになるケースも出ており、このほどNECとも販売契約を締結した。NECは、Linuxビジネスを拡大させる戦略の1つとして、SUSE LINUXをIAサーバー「エクスプレス5800」シリーズに搭載することを決めた。また、国内サーバー市場でシェアを伸ばしているデルと販売契約締結を目指し、交渉が最終段階に入っている模様だ。

 4月中旬に国内市場に投入する予定のオープン・エンタープライズ・サーバー(OES)により、同社が提供していたアプリケーションなどがLinux上でも活用できるようになる。販売パートナー数を拡大し、「Linuxソリューションの提供体制を強化する」ことで、Linuxビジネスをさらに拡大していく。

 吉田社長は、「(Linuxは)UNIXからの置き換えやデータセンターでの導入などが進んでいる。国内でLinuxビジネスが拡大する機運が高まっている」としており、今後の市場拡大で「売上高は数倍に膨れあがる可能性が高い」とみている。パートナーの増加で、「さまざまなソリューション案件にも対応でき、競合との差別化にもつながる」として、5年以内にLinux市場で50%のシェアを獲得することを目指す。